待ちに待った韓国ラブコメのヒット作品が誕生！ 本国ファンの一部では『ソンジェ背負って走れ』と並ぶ人気と評判も高い本作。上司部下、御曹司オタクの年下男子とできる先輩のラブロマンスという王道設定であり、期待以上の楽しさで、ムン・ガヨン＆チェ・ヒョヌクの二人のケミにトキメキも最高潮！ 力まずに見られるラブコメを韓ドラマニアのライターが見どころとともにレビュー。
待ちに待った韓国ラブコメのヒット作品が誕生！ 本国ファンの一部では『ソンジェ背負って走れ』と並ぶ人気と評判も高い本作。上司部下、御曹司オタクの年下男子とできる先輩のラブロマンスという王道設定であり、期待以上の楽しさで、ムン・ガヨン＆チェ・ヒョヌクの二人のケミにトキメキも最高潮！ 力まずに見られるラブコメを韓ドラマニアのライターが見どころとともにレビュー。
【韓国ドラマ ナビゲーター】
さすらいのライター 山崎敦子
『最高の愛 〜恋はドゥグンドゥグン〜』より韓国ドラマに魅せられ、日々最新ドラマをリサーチするさすらいのライター。さまざまなジャンルを渡り歩き、今では美容記事に携わること多し。サバイバルオーディションも大好物で、今の推しはENHYPEN。推しの俳優は絞りきれないほど多数。エクラwebでも韓流連載執筆中。
ムン・ガヨン＆チェ・ヒョヌク 『あいつは黒炎竜』／オタクの黒歴史から始まる、上司部下の王道ロマンス、トキメキ全開！
心に痛みを秘める財閥ツンデレ男子と頑張り屋の庶民女子。最初は反発し合うも実は初恋相手。好感度高めなサブカップルラブもセットで挿入。というこれらのピースは、韓国ドラマがお得意とする王道ラブコメのある意味必要十分条件ではないかと思うのですが、いかがでしょう。昨年あたりからの韓国ドラマはサスペンス系を凌駕する勢いでラブものが大豊作。特に謎解きや事件抜きのさらさらと“ながら観”できちゃう超軽めな純正ラブコメもザクザクという感じなのですね。そう、疲れて帰ってきた日のリラクシングタイムにピッタリ系というか。
なかでも必要十分条件を踏襲した王道ラブコメの最新版とも言えそうなのが本作。「女神降臨」で新たなラブコメ女王の座をものにしたムン・ガヨンの安定感と、『二十五、二十一』『弱いヒーロー Class1』『輝くウォーターメロン〜僕らをつなぐ恋歌〜』などなど快進撃を続ける“第二のパク・ソジュンか”な（個人的見解です）新鋭スター俳優チェ・ヒョヌクの“純正ラブコメ主人公はまだ慣れないぞ”的フレッシュ感の組み合わせが、微笑ましくもあり、もどかしくもありの良き感じといいましょうか。目新しい展開はほぼほぼないし、先を読めすぎちゃうストーリー運びだし…、なのにというか、だからこそ、ついつい観ちゃうわけなのですよ、これが。
安定のムン・ガヨンが演じるのは最年少で企画チーム長の座に着いたヨンソンデパートの有能社員ペク・スジョン。亡くなった母に変わって父や弟を支えるために、一人頑張っちゃう優等生女子なのですが、理不尽はとことん許せないタイプで、上司の本部長でさえ道理に反した途端に猛攻撃で次々と追い落とし、そのことから本部長キラーという異名まで持っているという設定。そんなスジョンの新しい上司としてやってきたのが、チェ・ヒョヌク演じる本部長のパン・ジュヨン。実は彼、財閥ヨンソングループを牛耳る会長の孫なのだけど、幼い頃に両親を交通事故で亡くし、一人生き残った負い目と共に生きてきたという経緯が。本来はゲームや漫画をこよなく愛する純正のオタクキャラで、自宅には隠し部屋もあってオタクグッズをずらっとコレクションしているのですが、会長である祖母にはその事実を隠しているんですね。祖母は厳格な性格で自分の息子が死んだのはジュヨンのせいと思っており、ジュヨンを孫としても後継者としても簡単には受け入れない様子。だから、ジュヨンはそんな祖母のお眼鏡に適うべく、本来の自分を押し隠しつつ有能な大人の男に見せるべく踏ん張っているというわけです。
ということで、チーム長VS本部長の最初は反発し合いながらのラブが切って落とされるわけですが、実は二人にはそれぞれ初恋の相手に裏切られ、踏み躙られた黒歴史があり、その互いの相手こそ、スジョンとジュヨンだったという王道のカラクリが組まれているという次第。だから、ブレ一切なしの王道展開を心安らかに楽しめるわけでして。ちなみに「最悪の悪」のイム・セミ演じるバツイチ女子と『グッド・パートナー〜離婚のお悩み解決します〜』のDV男を演じたクァク・シヤンの一夜のベッドインから始まるピュアなサブカップルラブもいい感じです。（さすらいのライター山崎）
