大ヒットヒューマンドラマ『ミセン-未生-』の原作者であるユン・テホの同名ウェブ漫画を実写化した『パイン ならず者たち』や、少女時代 チェ・スヨンとコンミョンの同級生ロマンスにときめく視聴者が続出した『禁酒をお願い』など、今観るべき韓ドラを厳選! 韓ドラマニアのライター&エディターの熱量たっぷりのコメントとともにチェックしてみて。

【2025年韓国ドラマ】何度も笑える王道のタイトルイメージ

【2025年韓国ドラマ】何度も笑える王道ラブコメや、激動のクライムアクションが面白い! 今観るべき新作はコレだ

大ヒットヒューマンドラマ『ミセン-未生-』の原作者であるユン・テホの同名ウェブ漫画を実写化した『パイン ならず者たち』や、少女時代 チェ・スヨンとコンミョンの同級生ロマンスにときめく視聴者が続出した『禁酒をお願い』など、今観るべき韓ドラを厳選! 韓ドラマニアのライター&エディターの熱量たっぷりのコメントとともにチェックしてみて。

ヤン・セジョン 新作韓国ドラマ『パイン ならず者たち』の場面写真 ディズニープラス配信

『パイン ならず者たち』ディズニープラス スターで独占配信中 © 2025 Disney and its related entities

チュ・ヨンウ 新作韓国ドラマ『巫女と彦星』の場面写真 Prime Videoで独占配信中

『禁酒をお願い』U-NEXTにて独占配信中 © STUDIO DRAGON CORPORATION

【韓国ドラマ ナビゲーター】
さすらいのライター 山崎敦子
『最高の愛 〜恋はドゥグンドゥグン〜』より韓国ドラマに魅せられ、日々最新ドラマをリサーチするさすらいのライター。さまざまなジャンルを渡り歩き、今では美容記事に携わること多し。サバイバルオーディションも大好物で、今の推しはENHYPEN。推しの俳優は絞りきれないほど多数。エクラwebでも韓流連載執筆中。

韓ドラ追っかけ班/エディターK
母の影響により、第1次韓流ブームの火付け役となった『冬のソナタ』から韓国ドラマの世界へ足を踏み入れる。「寝不足だけど幸せ」を合言葉に、約22年間あらゆるジャンルの韓流ドラマを観続けている。ドラマに加え、アイドル、コスメ、ファッションなど、日々韓国まわりの情報をキャッチアップ。ドラマを観るたびに推しの俳優が増えていく毎日です。

リュ・スンリョン×ヤン・セジョン『パイン ならず者たち』/激動の1970年代を生きた“ならず者たち”

ヤン・セジョン リュ・スンリョン 新作韓国ドラマ『パイン ならず者たち』の場面写真 ディズニープラス スターで独占配信中

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『ミセン-未生-』の原作者ユン・テホの同名ウェブ漫画を、『犯罪都市』シリーズの監督カン・ユンソンが実写化。これだけでも傑作の匂いぷんぷんですが、舞台となるのが「漢江の奇跡」と呼ばれた高度経済成長期ど真ん中の1970年代、かつ、主人公たちが底辺からのしあがろうともがく、時代に取り残された“ならず者たち”、ということで、時代のエモさ&アウトロー大好物の私的にはたまらない作品。

ドラマは、1976年に新安の海底から元時代の貿易船が発見された史実をもとに展開、その船に膨大な財宝があるとの噂から、一攫千金を狙おうと集まったならず者たちが、お宝を巡って激しい争奪戦を繰り広げるわけですが、そのクライム的ハラハラ感もさることながら、それ以上に魅せられるのが、登場人物たちの個性豊かなキャラクター。とにかくどいつもこいつも大胆なのに小物感満載のチンピラばかりで、やることなすこと寸足らずというか。そのおバカぶりにもブラックユーモア的に失笑してしまうのですが、時代に息づくたくましい生命力が半端なく、さらに小物こその哀切も滲んでいて、つい引き込まれてしまうという次第。演じる俳優たちも演技派揃いで、それがハマりまくっているというか。

例えば、主演のリュ・スンリョン。小泥棒しながら時代を生き抜いてきたお宝発掘のリーダー、グァンソク役なのですが、金のためなら手段を選ばず、強きものには巻かれる大胆姑息なオヤジなのですね。なのに、家族をちょいちょい気遣っていたり、父を亡くした甥っ子を引き取ったり、意外と小まめないい奴だったりもするわけです。その甥っ子ヒドン役にはヤン・セジョン。放送禁止用語「シー●イ」を連発するなど汚れどころも新鮮ですが、荒くれ者たちの中で唯一純愛部分を担ってくれるのもこの人。その静かにして熱い一途さはやっぱりセジョンならではだし、お宝探しの資金を握る会長夫人に“貢物”として差し出されるメロシーンも清潔な色香たっぷりに魅せてくれます。その会長夫人を演じるのはイム・スジョン。老齢会長の後妻にのしあがった野心家で、金持ち服を品よく着こなしながら、あばずれ心を隠しきれない塩梅が絶品。目線一つで揺らぐ女心まで映し出す手練れ感も舌を巻きます。他にもキム・ウィソン、イ・ドンフィなどクライムものに欠かせない実力者たちの競演も半端ないのですが、驚いたのは東方神起のユノ。K-POP界のレジェンドという肩書きを忘れるほどの安いチンピラ感の徹底ぶりが、あっぱれすぎ。ぜひともお見逃しなく。(さすらいのライター山崎)

ムン・ガヨン 新作韓国ドラマ『瑞草洞<ソチョドン>』の場面写真 U-NEXT配信

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少女時代 チェ・スヨン×コンミョン『禁酒をお願い』/展開がわかっていても不思議とときめく! 定番の再会ロマンス

少女時代スヨン コンミョン 新作韓国ドラマ『禁酒をお願い』の場面写真 U-NEXT配信

『禁酒をお願い』U-NEXTにて独占配信中 © STUDIO DRAGON CORPORATION

疲弊した平日の夜に、頭を空っぽにしてサクッと観られてときめく。そんな韓ドラを求める人に『禁酒をお願い』をおすすめしたい。主演は少女時代 スヨンとコンミョンです。コンミョンは除隊後の活躍が目覚ましく、本作のような王道ロマンスのイメージが強いけれど、『広場』(Netflix)ではノワールアクションに初挑戦。そのゲスさがなんとも絶妙なので、刺激がほしい人はこちらを。話を戻し、『禁酒〜』はスヨンとのケミも高く評価されていて、同級生から友達、そして恋仲に発展していくその様が妙にリアルでいい。お酒を1杯飲みながら観たくなるし(下戸ですが)、思わず口もとが緩んでニヤついてしまう。セロトニンが生成されていくかの如く、日常のなかに小さな幸せと胸キュンを与えてくれるのです。

スヨン演じるクムジュ(韓国語で「禁酒」の意味)は、韓国随一の自動車メーカーに整備士として勤める10年目選手。婚約者との結婚式間近のタイミングで浮気が発覚し、しかも相手は妊娠中らしい。そんな事実を周囲に到底言えないクムジュは、別れた理由は「彼よりお酒が好きだから」と両親に嘘をつくんですね。アルコール依存症のレッテルを貼られて会社を休職したクムジュは、実家のポチョンに強制帰還。そこで同級生で初恋の相手ウィジュン(コンミョン)に再会するのだけれど、ソウルの名門大学病院に医師として勤めていた超ハイスペック男子がなぜこんな片田舎の保健支所長に? その経緯がじわじわ明かされていくとともに、クムジュと過去になにかあった風だし、飲酒を嫌っているし、でも互いに惹かれ合っているし! ミステリー要素を加えて程よく緩急を加えつつも、これぞロマンスの常套句的展開がてんこ盛り。

王道ゆえにストーリーは単調だけれど、そのリズムが心地いいというか。感情を大きく左右する出来事が起きず、ゆるりとした温度感で進んでいくメロドラマって、疲れることなくリラックスしながら恋愛細胞を活性化できちゃうのがおいしい。なによりコンミョンのツンデレ演技が見事で! この手の役が本当に似合うんですよね〜。お酒が大好きな父、姉、クムジュが禁酒中に披露する謎の舞い(笑)や、それを無表情で見守る母の図も面白く、街の人たちも個性豊かでクスリと笑える。ささやかな心のビタミンチャージに一役買ってくれるはずです! (エディターK)

チョ・イヒョン 新作韓国ドラマ『巫女と彦星』の場面写真 Prime Videoで独占配信中

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