【新作韓国ドラマ】年下ブーム再来!? 『損するのは嫌だから』の無条件にときめくロマンスをはじめ、見逃し厳禁作をレビュー!

「チョン・ヘイン以来の年下ブーム再来!?」と今巷でウワサになっているキム・ヨンデが出演する『損するのは嫌だから』。ラブコメクイーンのシン・ミナとの最高のケミストリーで良質なロマンスドラマに仕上がっている! 一方『THE WITCH/魔女』パク・フンジョン監督の最新作であり、キム・ソンホと2度目のタッグを組んだ驚愕スリラー『暴君』も見逃せない。秋の夜長にぴったりな話題作をぜひチェックして。

「チョン・ヘイン以来の年下ブーム再来!?」と今巷でウワサになっているキム・ヨンデが出演する『損するのは嫌だから』。ラブコメクイーンのシン・ミナとの最高のケミストリーで良質なロマンスドラマに仕上がっている! 一方『THE WITCH/魔女』パク・フンジョン監督の最新作であり、キム・ソンホと2度目のタッグを組んだ驚愕スリラー『暴君』も見逃せない。秋の夜長にぴったりな話題作をぜひチェックして。

韓国ドラマ シン・ミナ キム・ヨンデ『損するのは嫌だから』Prime Video で独占配信中
Amazon Original『損するのは嫌だから』 Prime Videoで独占配信中 提供:Prime Video
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韓国ドラマ『暴君』場面写真 キム・ソンホ ディズニープラス スターで独占配信中
『暴君』 ディズニープラス スターにて全4話独占配信中 © 2024 Disney and its related entities
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【韓国ドラマ ナビゲーター】
さすらいのライター 山崎敦子
『最高の愛 〜恋はドゥグンドゥグン〜』より韓国ドラマに魅せられ、日々最新ドラマをリサーチするさすらいのライター。さまざまなジャンルを渡り歩き、今では美容記事に携わること多し。サバイバルオーディションも大好物で、今の推しはENHYPEN。推しの俳優は絞りきれないほど多数。エクラwebでも韓流連載執筆中。

韓ドラ追っかけ班/エディターK
母の影響により、第1次韓流ブームの火付け役となった『冬のソナタ』から韓国ドラマの世界へ足を踏み入れる。「寝不足だけど幸せ」を合言葉に、約20年間あらゆるジャンルの韓流ドラマを観続けている。ドラマに加え、アイドル、コスメ、ファッションなど、日々韓国まわりの情報をキャッチアップ。ドラマを観るたびに推しの俳優が増えていく毎日。

シン・ミナ×キム・ヨンデ『損するのは嫌だから』/ロマコメの女王と年下男子の恋模様がニクいほど萌える!

さすがは“ラブコメクイーン”と名高いシン・ミナの最新作です。ロマコメのイロハを熟知した最高の演技力と、笑いを仕込んだ脚本が相まって、冷めることなく物語に入り込める。加えて今ノリに乗っている若手キム・ヨンデ(『ペントハウス』『流れ星』etc.)が相手役なもんで、「こ、これはチョン・ヘイン以来の年下ブーム到来か!?」と毎話ウキウキで配信日を待ちわびています。脚本や監督のさじ加減はもちろんのこと、ロマコメを良作か、駄作かに導くのはなによりも俳優の力量次第なもので。超自然体なふたりの演技に、またひとつときめきを与えてくれる作品に出合えたな〜という印象。帰宅後の疲れた心にズブズブ染み渡るんです。

韓国はわりと露骨に主人公の名前をタイトルにかける傾向があるんですが、本作の主人公はソン・ヘヨン(ミナ)。「損」は韓国語で「ソンヘ」、「ゼロ」は「ヨン」=損ゼロ(笑)。幼い頃から、両親が傷付いた子どもたちを里親として日々迎え入れるため、自宅はまるで児童養護施設。そんな経緯から愛情不足を感じて育ったヘヨンは、物事すべてを損得勘定で考えるように。大人になりクルビ教育に勤めるヘヨンは、とある社内公募でスピード出世を目論むものの、なんと公募の条件は「既婚者」。社内恋愛していた元彼とは別れたばかり。それどころか別れた数ヶ月後に彼はまたしても社内恋愛で結婚(祝儀を持って結婚式にも参加)。しかも二股をかけられていた事実を知るというトリプルパンチを喰らっている最中。「独身だからって損するのは嫌!」と行きつけのコンビニ店員キム・ジウク(ヨンデ)に偽装結婚を持ち掛けるんです。損したくなくて結婚するヘヨンと、とある目的で了承するジウク。凸凹コンビながら息がめちゃくちゃ合っていて、大人が欲しているロマコメはこれよ〜と晩酌代わりに楽しんでいる自分がいます。

里子として育ったチャ・ヒソン(チュ・ミンギョン)とナム・ジャヨン(ハン・ジヒョン『ペントハウス』)との同居生活で、各々の葛藤や現代社会の問題点を映し出しているところも良質。登場人物それぞれのストーリーが深く、クルビ教育の御曹司社長ポク・キュヒョン(イ・サンイ)とジャヨンのサブドラマも楽しめると、色々おいしい。今間違いなく心の栄養補給・ときめきチャージに必要不可欠なのは、このドラマです。(エディターK)

【新作韓国ドラマ】年下ブーム再来!? 『の画像_6
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キム・ソンホ『暴君』/新たな韓国ノワールに度肝を抜かれる!

韓国ドラマ『暴君』場面写真 キム・ソンホ ディズニープラス スターで独占配信中
『暴君』 ディズニープラス スターにて全4話独占配信中 © 2024 Disney and its related entities

凄まじいというか、熾烈というか、ワンジョン(完全に)、 テバッ(すごい)というか。どんな修飾語も色褪せるほど、痺れまくるバイオレンスとアクションの連続。ザックザックと一瞬の躊躇も容赦もなく殺していく描写の表現はこんなにも多彩にあるのかあ!と何度のけぞったかわかりません。さすが韓国ノワール映画の鬼才パク・フンジョン監督。彼の初のドラマ作品という本作は、「登場するのは『THE WITCH/魔女』のキャラクターたちの反対側にいる人々」(監督談)だそうで、となると魔女シリーズ観てなきゃダメ?と思いきや、観てなくてもめちゃんこのめり込めるので安心して再生ボタンONしてくださいませ。

物語の中心にいるのは、『海街チャチャチャ』以来久々のドラマ復帰となったキム・ソンホ演じる国家情報院のチェ局長。外圧に屈するしかない韓国にじくじたる思いを募らせてきたチェ局長が、“暴君”プロジェクトなる怪しげなウィルスの開発を極秘裏に進めていた、というのが発端。ところが、このプロジェクトの存在がアメリカの逆鱗に触れ、韓国政府はその怒りを収めるべくプロジェクトを襲撃しウィルスのサンプルを強奪、チェ局長はそれを奪い返すべく二重人格の凄腕暗殺者ジャギョン(チョ・ヨンス)を雇い、そこからチェ局長側×韓国政府側×アメリカ側×ジャギョンの壮絶なるバトルが始まるという流れ。もともと映画として作っていたという作品は全4話という短さながら、というか、これから先にもシリーズが展開するであろうその序章にすぎない4話だと思えるのですが、すでに盛りだくさん。

血飛沫・血みどろは当たり前、肉も眼球もえぐりまくっちゃう壮絶極まりないバイオレンスアクションはもとより、やっぱり魅せられるのは強烈な登場人物たちのキャラ。キム・ソンホ演じるチェ局長はあんな優しげスイートなお顔をして、味方さえも顔色ひとつ変えずにバンバン殺していくのだけれど、その内側に忍ばせた深い孤独と憂いで萌えさせてくれるし、チャ・スンウォン演じる“清掃員”イム・サンの鼻歌混じりに殺しちゃう“清掃”っぷりの冷酷と飄々キャラの対比とか、新鋭チョ・ヨンス扮する暗殺者ジャギョンの甘くか細い声&総入れ墨の華奢な身体&無敵な強さの妙とか、ヨ・ウィジュ演じるモヨン(チェ局長の部下)の血入りスープをガツガツ食らう下品な中のなんとなくの品、とかとかとか。当然4話一気観。とはいえ、誰が誰でどっち側なんだ〜と混乱しきりのまま終わってしまう感もあり、物語がさらに深くなるであろう今後のシリーズ展開を、ただ今首を長くして待っている次第です。(さすらいのライター山崎)

韓国ドラマ『暴君』場面写真 キム・ソンホ ディズニープラス スターで独占配信中
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