海外エンタメに精通する著名人に、“おすすめの1作品”を教えてもらう本連載。今回は長谷川ミラさんがリコメンドする海外ドラマ『三体』をご紹介！ 中国のSF作家、劉慈欣の大ベストセラー『三体』の実写ドラマ版であり、『ゲーム・オブ・スローンズ』のクリエイター陣が手がけたSF超大作。配信時点から注目度が高く、第76回エミー賞にもノミネートされたドラマの魅力とは？ ミラさんのおすすめポイントや見どころをぜひチェックして！
原作未読でも楽しめる！ 大人のためのSF名作
「中国の大ベストセラーの実写ドラマとあって、配信前からすごく話題になっていましたよね。原作小説は３部作からなる長編シリーズで、中国のみならず20カ国以上で翻訳されている人気作です。原作ファンからのプレッシャーもあったかと思いますが、早くもシーズン２を望む声が多いだけあって、大人がのめり込めるSF作品に仕上がっていると思います」。
目が離せない展開のオンパレード
「私は原作は未読ですが、原作ファンの友人が『原作に忠実なところとそうじゃないところが混在しているところが面白い。原作を読んで内容を知っていても、ドラマでは驚くような展開が多くてハラハラドキドキする！』と言っていて、興味が湧いたんです。ドラマを観終わったあと、私は原作が読みたくなりました」。
SF好きじゃないのにハマる!? 一気観必至！
「SF作品は普段あまり観ないのですが、本作は朝までコースで一気に観てしまいました（笑）。周りの人たちがこぞって面白いと言っていただけあるなと、納得しましたね。すべてネタバレになってしまいそうであまり深くは言えないことが心苦しいのですが……1960年代の中国と、現在2024年のイギリスでの出来事が同時並行に見せられていくので、かなり集中力が試されるドラマであることは間違いありません。ただそこが個人的にはとても好きなところです」。
2周、3周したくなる味わい深さがクセになる
「正直、基本的には仕事終わりにサクッと観られるコメディドラマが好きなんです。ドラマ内で感情の起伏が激しくなりそうな恋愛やサスペンスものは、鑑賞時のテンションにも左右されますし、自分の心がもたないなと思うことも多くて。だから話題作といえど、SF作品はどうかな？と思っていたのですが、『三体』は本当に面白かったですね。特に注目して欲しいシーンは、もう全部！と声を大にして言いたいです。全８話とコンパクトなのですが、伏線も多く、集中して観ていると時間が経つのがあっという間！ 一回観終わってストーリーを理解したのちにもう一回観るとまた違った視点で物語を楽しめると思います」。
【STORY】
2024年のイギリスで、有能な科学者たちが次々と不可解な死を遂げる事件が多発。実はこれにはひとつの秘密があった。1960年代の中国で、文化大改革により父親を殺害されたとある科学者が下した重要な決断が、時空を超えて現代にとある影響を及ぼしていた。人類の危機に直面した天才科学者たちは、この見えない脅威に立ち向かっていくが……。
