京都の人の新名所案内 Part 1

NEW in KYOTO

それぞれのシーンを牽引するニューカマーを、京都在住の"通"がおすすめ!

トラベリング コーヒー店主 牧野広志さん

元小学校の職員室というロケーションも素敵なコーヒー店の店主。休日はもちろん、出勤前後のコーヒー店パトロールを欠かさず、京都のコーヒー業界に精通。かつてはDJとしてクラブシーンでも活躍し、音楽業界にも顔が広い。

東山

菊しんコーヒー

路地裏にある"古きよき喫茶店"

観光エリアながら一本入った路地にあり地元の人もよく訪れる、憩いの場。「京都のサイフォン式の名店、逃現郷で修業しその流れをくんだ店。地域密着型の店づくりもいいんです」(牧野さん)。店主の東翔太さんが目の前で淹れてくれるコーヒーと自家製レモントースト(¥400)は相性抜群。朝11時まではモーニングセットも。

DATA

住所:京都市東山区下弁天町61の11 菊しんアパート101
電話:075−525−5322
営業時間:8時~18時
定休日:日曜

西院

西院 ROASTING FACTORY

オリジナル焙煎ができる

約20種類から生豆を選び、その場で焙煎してもらえるスペシャルティコーヒー専門店。焙煎を待つ間は、ステンレスフィルターで淹れたブレンドコーヒー(¥250)で一息を。「店主の山下洋祐さんは、もともとバーテンダーや飲食店のコンサルティングをしていて、どっぷりコーヒー業界じゃなかったからこそ発想が柔軟」(牧野さん)

DATA

住所:京都市右京区西院日照町60の1
電話:075−323−1920
営業時間:10時~18時
定休日:日曜

元田中

珈琲焙煎所 旅の音

豆の持ち味を生かした焙煎が魅力

滋賀県で焙煎をしていた北辺佑智さんが今年2月にオープン。常時5、6種類ある豆は、その個性や生産者の思いを感じてほしいという理由からシングルのみで提供。「いい生豆を置いているし、値段も高くなく良心的です」(牧野さん)。プラス¥150の焦がしマシュマロをのせた珈琲ゼリーパフェ(¥690)も大人気。(すべて税込み)

DATA

住所:京都市左京区田中東春菜町30の3 the SITE A号室
電話:075−703−0770
営業時間:10時~19時
定休日:月曜

昂 KYOTO店主 永松仁美さん

京都・古門前の骨董店の長女として生まれ、自身の店も祇園にあり。過去にはうめだ阪急で「楽しき愛しきお誂え」というイベントを成功させるなど、古いものと現代作家の作品を取り合わせたモダンなしつらえに定評あり。

寺町二条

京都 やまほん

伊賀発の工芸ギャラリーが五条からお引っ越し

「以前の倍の広さになり、抹茶碗や酒器、オブジェも充実し、また楽しみが増えました」(永松さん)。前身同様、引き出しを使った展示も健在で、酒器の引き出しには津田清和さんや矢野直人さんなどの作品も一堂に。さまざまな企画展が毎月開催されるほか、展覧会中でも、引き出しを開ければ、常設の作品を見ることができるのもうれしい。

DATA
http://www.gallery-yamahon.com/

住所:京都市中京区榎木町95の3 2F
電話:075−741−8114
営業時間:10時~18時30分
定休日:木曜

御所東

日日

シンプルながら手仕事の確かさを感じる名品揃い

ドイツ人のエルマー・ヴァインマイヤー氏と奥さまであるフードディレクター奥村文絵さんが"にちにち"に使える上質なうつわや道具を扱うギャラリー。「作家ものも、本当に日常に使いやすいものが揃い、信頼がおけます」(永松さん)。美しい京町家にはティールームもあり。ドイツ・工房マルガレーテンヘーエの半磁器。(左上)カップ 各¥6,000・ポット¥29,000

DATA
http://nichinichi.com/ja/contact/kyoto/index.htm

住所:京都市上京区信富町298
電話:075−254−7533
営業時間:10時~18時(喫茶は17時30分LO)
定休日:火曜

SOURCE:SPUR 2017年11月号「永野芽郁と、あたらしいKYOTO」
photography:Elephant Taka illustration:sayuri nishikubo coordination & text:Junko Amano(Saiin Roasting Factory, Kyoto Yamahon, Nichinichi)

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