まずは1個から、感覚でうつわを選べる楽しさ
木工作家の古橋治人さんが、自身のオリジナル作品とほかの作家のうつわを織り交ぜながら並べている「マニュファクトジャム」。普段、店主として店に立つのは妻の古橋真理子さんだ。
「店や個展を調べて目指して来てくださる方も多いけれど、隣の筑波大学の学生さんや通りがかりの主婦の方もふらっと立ち寄ってくれます。お客さんとよく話すのは『買ってきたお総菜でもごちそうに見えるうつわっていいよね』ということ。みんな忙しいけれど、少しでも心が豊かになる食事をしたいと思っている。うつわはその入り口にあるものなのかもしれません」
作家や技法の知識がなくても、まずは1個から買ってみる。そんな買い物ができる自由な空気感が、ここにはある。
「それで使ってみたらまた次が欲しくなって、という方が来ると『やった!』と思う。うつわは、そうして楽しくなるから」
古橋治人さん。一級建築士の資格も持ち、店舗設計や家具制作を手がけることも。益子で仕事をするようになって木のカトラリーなどの小物や陶器作りを始めた
SHOP DATA
●茨城県つくば市天久保3の21の3 星谷ビル1-D
TEL:03(6906)8631
営:12時〜18時 休:火・水曜
http://manufact-jam.com
photography:Yumiko Miyahama edit:Nao Ogawa
SPUR2016年6月号掲載
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