3. 「誰だって冒険して、楽しんで、トライしていいはず」

何を言われても気にしない、やりたいことは全部やる――というポリシーで、撮影の合間には世界を旅し、DJとしてフェスに出演し、今年はシンガーとしてシングル「Thief」をリリースもした。ダンサーの恋人と共演したビデオでは、まるでジャスティン・ビーバーみたいなポップ・スターぶりだ。

「あれは『恥ずかしげもなくポップ・スター的なビデオにしよう』って僕が言ったんだ。何も躊躇しなかったし。でもインターネットでは『頭悪いんじゃない?』って記事が次々出てきて。みんな、誰かが新しいことにトライすると叩くんだよね。でも僕は気にしないようにしてる。なんでもやりたいことはやりたいから。以前パーティで、有名なハリウッド・スターがピアノを弾いて歌ったら素晴らしくて、僕、思わず『すごい! なんで音楽やらないんですか?』って訊いたんだ。そしたら彼が『よくあるだろ』って。つまり、俳優が音楽をやると大抵はマスコミにこき下ろされる。でもそれって悲しくない? 誰だって冒険して、楽しんで、トライしていいはずだよね? アーティストとしても人としても、やりたいことをやってみる自由があるべきなんだ」

「子どもの頃はそうやって、自分がやりたいことを見つけていくよね。まずはいろんなことをやってみて、失敗しても、楽しいこと、うまくやれることを見つけてキャリアにする。でも一旦それで有名になると、そこから動けないんだ。でも僕は、仕事をしながら学ぶのは全然いいと思ってる。これからもいろんなことを試していくつもりだよ」

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PROFILE

1994年、アメリカNY生まれ。父はファッション・フォトグラファーのアーサー・エルゴート、母はダンサー、振付家、オペラ演出家のグレテ・バレット・ホルビー。9歳からバレエ、12歳から演技を学び、オフ・ブロードウェイの舞台に出演。映画デビューは『キャリー』(13)。2014年には『ダイバージェント』『ステイ・コネクテッド~つながりたい僕らの世界』『きっと、星のせいじゃない。』に出演してティーンスターに。ミュージシャンとしてもアンソロ名義でDJ活動をし、2015年にはレコードレーベルと契約。2017年シンガーとしてシングル「Theif」をリリース。

 

『ベイビー・ドライバー』は海外で大ヒット!

子どもの頃の事故で耳鳴りに悩むベイビー(アンセル・エルゴート)。音楽を聴くと耳鳴りが消え、天才ドライバーとしての才能が覚醒する。犯罪に加わっていた彼は、デボラ(リリー・ジェームズ)との出会いで足を洗おうとするが――。クールでカッコいい音楽カーチェイス映画だ。

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