ジェットウィング・ライトハウス（Jetwing Lighthouse）

テラスからはインド洋を眺めることができる

　1997年に完成したバワの晩年を代表する建築、ジェットウィング・ライトハウスは、世界遺産にも登録されているゴールの旧市街からほど近いホテル。バワはこの土地に立った瞬間、船のイメージが浮かんだといい、ホテル全体が船の形をしている。敷地内には多くの美術品があるが、白眉は、エントランスに置かれているラキ・セナナヤケの彫刻。最低限の灯りしかないほの暗いらせん階段沿いに、スリランカとポルトガルの戦争を描いた彫刻が立ち並び、この階段を抜けると海の見えるテラスが突然目の前に広がる。暗い階段から光のあふれるテラスに出るというドラマティックな演出に、思わずため息が。
　そのほか、バワとも親交の深かったアーティスト、エナ・デ・シルヴァのバティック画で飾られたバーや、海洋貿易で栄えたスリランカの歴史を象徴する、中国、モロッコ、オランダをテーマにしたスイートルームなど見どころが多数。スパ＆アーユルヴェーダ施設も人気が高い。