ルヌガンガ（Lunuganga）

シナモンヒルと呼ばれる見晴らしのよい丘の上にバワが眠っている

　もともと弁護士だったジェフリー・バワはイタリアを旅した際に滞在したガルダ湖近くの
ヴィラに魅せられ建築家の道を志す。ルヌガンガはその憧憬をもとに自身の理想郷を作ろうと、生涯をかけて手を加え続けた場所。現在はホテルとして営業しているほか、1日4回のガーデンツアーを開催している。
　1948年にこの地を手に入れて以降、バワは主に週末をルヌガンガで過ごしていた。新たな建築のアイデアを模索し、この場所で実験を繰り返していたという。インフィニティプールやアイコニックなデザインチェアなどバワ建築のエッセンスが随所に見られるほか、彼が蒐集していたアンティーク家具や彫刻、彼が見出したアーティストたちの作品が多数存在するのも見逃せない。広々とした庭園を歩きながら、バワの息吹を感じて。