ジャングルのなかに立つ、高さ約200mのシーギリヤ・ロック。眼下には、遺跡が広がる
小さな島国にもかかわらず8つもの世界遺産があるのがスリランカの魅力のひとつ。特に、国民の約7割が仏教徒といわれ、今も信仰があついこの国では、世界遺産も仏教にまつわるものが多い。なかでもハイライトといえるのが、シーギリヤ・ロック。
シーギリヤ・ロックは、広大なジャングルのなかにそびえたつ高さ約200mの岩山で、もともとは仏教僧たちの修行場だった。だが、今からおよそ1500年前、父を殺して強引に王座に就いた王子が都を築き、たった18年の栄華を誇ったと言われている場所でもある。岩山のふもとには、ウォーターガーデンや国会議事堂などの遺跡が残るほか、切り立った岩山を登る途中には、美女を描いたフレスコ画「シーギリヤ・レディ」や「ミラー・ウォール」と呼ばれる鏡のように輝く壁などがある。何よりもその頂上からの眺めは、誰もが息をのむ美しさ。スリランカを訪れたら、必ず行きたい場所のひとつだ。
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