snow peak glamping 京急観音崎

アパレルとホテルのステキな関係

隈研吾氏設計のモバイルハウスで
海辺のアウトドア体験を

住箱内に水回りはなく、ガーデンスペースの洗面台を使用。入浴はホテルに隣接し、海と空を眺めながら寛げる露天風呂つきの温浴施設「SPASSO」を利用できる

 グランピングとは、“グラマラスなキャンプ”を意味する造語。自然の中のロッジやテントで、優れたホテルに等しい快適なサービスが受けられる宿泊スタイル。キャンプ慣れした人はもちろん、アウトドアへ憧れを抱きながら最初の一歩をためらう私のようなインドア派にも誂え向き。一度体験してみたいと思いながら、横須賀美術館とあわせて向かいの「観音崎京急ホテル」へ立ち寄ったとき、海沿いの庭にちょこんと愛らしい3棟の木の小屋が並ぶ景色に出合った。その正体は、隈研吾氏のデザインで、アウトドアメーカー・スノーピークが製品化するモバイルハウス「住箱-JYUBAKO-」。テーブルやソファ、食器や衣類までスノーピーク製品に囲まれてグランピング体験ができると知り、一泊過ごすことに。

 目の前には東京湾と海を行き交う船。テレビはなく、シモンズ製キングサイズベッドとソファの先にあるふたつの窓の外の風景を楽しむ。夕食・朝食ともに、食事は屋外デッキで、三浦半島の食材を。夕食のメインとなるバーベキュー、朝食ではバウルーで焼くホットサンドなど、メニューの一部を自分で作るのも味わいのひとつ。日中は机上に用意された地図と双眼鏡を手に辺りを散歩。夜は波のさざめきに包まれ、朝は“ボ~”と響く汽笛の音で目覚める。品川駅から1時間弱で得られる、旅とは趣異なるアウトドア体験。幼い頃の“秘密基地”願望がかなえられた。

Hotel Data

住所:神奈川県横須賀市走水2
046-841-2525
kannon-kqh.co.jp/lp/glamping/
※ 一室2名で¥50,000〜(税・サービス料込み)

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