PKMギャラリー(PKM 갤러리)
デジタルデータをテーマに据えている画家、Cody Choiのエキシビション『HELLO KITTY』(展示終了)。同時にNFT作品9点も展示された
キュレーションセンスに世界が注目 現代芸術の流れを鋭く描き出し、その時々の「今」にスポットライトを当ててきた。2004年にはアートマガジン『フリーズ』が主宰するアートフェアに韓国のギャラリーで初めて招待され、国内アーティストが世界進出する足がかりに。巨匠から若手まで、多角的な視点を持つ作家の企画展を幅広く行なっている。
直線を活かしたミニマルな空間。余計な情報がそぎ落とされ、より作品に集中することができる
GROUNDseesaw西村(그라운드시소 서촌)
聖水、明洞にもある同施設、写真映えする西村が特に人気。大きな窓から見える、豊かな緑に癒やされる
若者たちが集う気鋭のスポット 展示・制作を専門とする企業「メディア&アート」が手がける複合文化施設。過去にはウェブトゥーンの人気作『ユミの細胞たち』の特別展を行うなど、MZ世代向けの企画を数多く展開している。建築事務所のSoAと造園スタジオLoci Studioがタッグを組んで生まれた円形の中庭があるユニークな建物を眺めるのも楽しい。
現在は、東京を拠点に活動するスペイン生まれのイラストレーター、ルイス・メンドの韓国初個展を開催中。会期は12月3日まで
アラリオギャラリー ソウル(아라리오갤러리 서울)
死者の嘆きや悲しみの浄化をテーマに制作するイ・スンエの《The Wanderer》
さらにパワーアップした老舗 1989年に忠清北道・天安で開館し、現在はソウルと上海を含む3カ所で運営。アジア芸術のアイデンティティ追求と確保を目標に作家の発掘から露出まで尽力してきた。ソウルのギャラリーは今年2月にリニューアルオープン。日本の建築家・長坂常が改築を手がけ、レンガとコンクリートが融合するモダンな建物を完成させた。
若手アーティスト、ドン・ソンピルの《Industrial Bishōjo》(展示終了)
国際ギャラリー(국제갤러리)
所有するリ・ウファンの作品。© Ufan Lee / ADAGP, Paris-SACK, Seoul, 2023
進化を続ける名門ギャラリー 1982年の開館以来、ソウルを代表する画廊として現代美術作家の作品や世界的なアートの潮流に触れる機会を提供。アレクサンダー・カルダーやアニッシュ・カプーアの展示を行うほか、ヤン・ヘギュなど国内作家も積極的に紹介。現在はレストランやウェルネスセンターも運営し、複合的なアート空間へと発展している。
アレキサンダー・カルダーの展示風景(ともに展示終了)© 2023 Calder Foundation, New York / Artists Rights Society (ARS),New York / SACK, Seoul