THE NORTH FACE アパレルグループの小澤由紀子さんとは、小澤さんがPRチームだった時からの長いお付き合い。当日ひとりっPが着ていたヘビロテしているジャケットも、小澤さんからすすめられて購入したそう。
なんとこの度、ひとりっぷの新連載がスタート。題して「ひとりっP の突撃ワンダートーク in The World」。略して、「突ワン」。旅好きのあの人に根掘り葉掘り聞きまくる企画の初回を祝して、ひとりっぷの相棒服ともいえる、旅に相性抜群のブランド「THE NORTH FACE」のプレスルームにおじゃまして、アパレルグループ 小澤由紀子さんと旅のお話をしてきました。ひとりっPのノース愛が炸裂したトークをお楽しみください!
パンツを20本以上持ってますが、とにかくキレイで今どきなシルエットなのがすごい!
超愛用しているジャージィ風素材で裾がジッパータイプのパンツの再販をお願いするひとりっP。実はひとりっPの声を受けてか、1度再発売されたと判明。買い逃しの発覚に、「シーズン立ち上がりにチェックして買わなくては駄目ですね!」と反省するひとりっP。
ひとりっP(以下P) :実は、今朝メキシコから戻ってきて、そのままこの対談に駆けつけました。ご覧のとおり、ソックスとサンダルを除くと、Tシャツのアイスブレーカー以外は、オールTHE NORTH FACEなんですよ。
小澤さん(以下O) :本当ですね。ありがとうございます。
P :ノースフェイスの何がすごいって、パンツなんですよね。とにかくすごい。そのすごさにもう夢中です。ノースフェイスパンツのひとりっPコレクションは20 本以上あるくらいなんですよ。都会でも浮かない落ち着いた見た目なのにストレッチが効いている。街でもはけるおしゃれなアウトドアパンツなんですよね。さらに今どきなテーパードシルエットが秀逸!
O 小澤:脚のラインがきれいに見えるようパターン設計しています。 定番商品で一番人気のあるのはアルパインライトパンツですが、 シーズンによって新しいデザインも出します。
P :それに洗ったらすぐ乾くし、しわにならないし、絶対的にいいんですよ。
O :これは4方向にストレッチが効くんです。
P :だからノーストレスなんですね! ノースフェイスのパンツの特徴は“24 時間パンツ”なこと! 1 日中着たきりでも疲れない。パジャマにもできるくらいだから深夜出発のLCC にもぴったりなんですよ。私のファーストノースフェイスパンツは、裾にサイドファスナ―がついていて、機内で着圧ソックスを履くのにも便利。「もう同じものが売ってなくてごめんなさい!」って思いながら、ひとりっ本第1 弾「今日も世界のどっかでひとりっぷ」の中で紹介してしまいました。
O :そのパンツの裾ファスナーは、 山靴を履くときにブーツにかぶせやすくするためのデザインです 。
P :そうなんですよね。最初に聞いた時は「なるほど!そうだったのかー!!」と目からウロコでした。はきすぎてよれてきたから、大事にはいてます。パンツはどういう風に企画しているんですか?
服の重さってばかにならない! LCC旅にアウトドア服はぴったり
バーブライトスリムパンツ ミックスグレー¥13,000
O :まずは何に使うかという目的別に素材やシルエットを考えます。 アウトドアウエアとはいえ常にトレンドも考えて、 さらにノースフェイスらしさを失わないようにしています。また、 街から山に行くわけですから、 街ではいていてもカッコイイものでないといけないとも思っていま す。できるだけ、山と街の境目をなくす方向で考えているので、 極力普段から着られるものにしています。
P :だから、旅でも着れるんですね!今日もそうですが、ニュージーランドで現地発のトレッキングツアーに参加した時にも、ツアーメンバーから、全部ノースフェイスですね、と言われたくらい愛用してます。ノースフェイスのパンツは、どんな場面にも臨機応変なんですよね。基本的に軽いし、洗えるし、しわにならないし、理想の旅服。
O :イージーケアは重要ですよね。
P :そう、気をつかわなくていいのもうれしいんですよ。そして、ノースフェイスの何がすごいかって、機能とおしゃれが同居、両立されていること。その秘密はどこにあるんですか? 日本で企画・開発していると聞いたのですが、それもありますか?
O :そこもあると思うのですが、ブランドとしての考え方に「 機能がデザインを決定づける」「Do more with less」といったものがあります。 機能を重視してデザインすると、 いらないものがそぎ落とされて無駄のないシンプルな機能美を追求 でききると。だから足していくというより、 引いていく考えですね。
P :引いていく……、なるほど! でも、引いているだけじゃない。こだわりのディテールは外さない。そこですよね。それに、EC サイトを見ていると全部グラムが書いてある。パンツ100g とか書いてあるので、あれこれ探しながら詳細を読み込んでます。服の重さって意外とバカにならないので。特にLCC 旅には大事なんですよね。
O :そこは気をつかっていますね。 登山は自分ですべて担がなくてはならないので、 製品選びに重さが重要になってきます。 軽量さが福井さんのような旅人にも役立っていてうれしいです。
天然の毛が気温5℃から20℃まで対応してくれる、アイスブレーカーもヘビロテ
アイスブレーカー テックライトロングスリーブポケットクルー(メンズ)¥10,584
P :夏場のパンツのすばらしさったら! 明日は次の街へ移動だー、でも朝まで3 時間しかないー!ってな時でも、乾くから私は洗います。香港とか湿気の多い街は普通洗っても乾かないんですけれど、ノースのパンツは乾きます。アイスブレーカーのT シャツも乾きますね。
O :アイスブレーカーで使われているメリノウールって、 普通のウールに比べて繊維が長いんですよ。 そのおかげで表面がつるつるでちくちくしない。 着心地もよいですよね。
P :ウユニ塩湖やマチュピチュで半そでのアイスブレーカーを重ね着していたら、気温差があるところでも快適に過ごせました。意外と暑いところでも着られるんです。日中20℃を超えて、夜は5℃くらいまで下がるところでも、平気でした。
O :動物の毛なので、自然に適応しているからですね。メリノ羊も高所にいて、温かい昼と寒い夜を過ごすから、理にかなっているんですよ。
P :あと胸のポケットもなにげに超便利。リムジンバスで荷物預けのチケットをもらった時にもちゃちゃっとしまえて便利。チケットどこ!?って探したりしなくて助かっています。
O :それは山のガイドさんからも要望があって、 最近ではノースフェイスの山のカットソーにもつけるようにしてい ます。ちょっとした時に便利ですよね。
勝手に命名「LCCバッグ」、容量たっぷりなのに、バッグ自体が軽いってすばらしい!
グラム ダッフル¥16,200 (45L 24×50×26cm)
P :そう、私が勝手に「LCC バッグ」と名付けているボストンがあるんですが。あ! こちらです。45リットル容量なのに、重さが390gしかなくて。ボストンですが、リュックにもなるんです。
O :これ小さくなって携帯にも便利です。表地が軽いので、 荷物の重さだけを気にすればよいですしね。このシリーズはトートやデイバッグなどもあって、 どれも人気のシリーズです。
P :台湾へはほぼLCC で行くんですが、無料で機内に持ち込める手荷物の重量制限がだいたいどこも7㎏だから、バッグはとにかく軽くて容量が大きいことが大事なんです。しかもこれは背負っていけるのがいいんですよ。前はキャリーバッグで行ってましたが、キャリーの重量2.2kg がどうよ!?と思い始めて。今は、とにかく軽いこのボストンにしています。じつはその前にアマゾンで見つけて、850g の似たようなボストンリュックを買ったんですが、390g の勝ち!と思って思わず買い換えてしまいました。
O :このシリーズはトートやデイバッグなどもあって、 どれも人気のシリーズです。
LCCには背負えるタイプが便利。収納時は9.5×26×9.5cmになるんです。
P :折り畳める薄軽ボストンって、ファスナーの引手がいい加減なものが多くて、引手に穴があり鍵を付けられる仕様になってないものがほとんどなんですよ。機内には持ち込むけれど、ホテルに預ける時に南京錠はかけたいですよね。その点でもこのバッグは鍵をつけられる仕様でバッチリなんです。
O :さすが、見るところが違いますね。海外でもフルに使っているんですね。
ひとりっP激オシ!機能とおしゃれの両立を象徴するトレンチコート
ボールドトレンチコート(レディース)¥45,360
O :本当隅々までみていただいていて、ひとりっPさんのノースフェイス熱にあてられてきてます(笑)。
P :ふふふ、そうですか。そう、このゴアテックスのトレンチも、おしゃれと機能が両立している良い例ですよね。ボタンのあしらいも可愛いし、シルエットがきれいなんです。今年の春先に表参道の「THE NORTH FACE 3(March) 」で試着したんですが、サイズがなくて。ショップスタッフのかたが全国規模で調べてくれたのですが在庫がなくて諦めたんです。でこの秋口に、お店に伺ったらあったので、やった〜〜!と。でもベージュがなくて。オンラインストアですぐにぽちりました。
O :それはよかった。ゴアテックスになったことで、劣化しづらいので、より長持ちしますよ。
P :そうですよね。これを読んでくださっている、みなさん。ゴアテックスはですね、高いけれど、価値があるんですよ。本当に。
O :ゴアテックス素材は体から出るムレを素早く外に出してくれる透湿 の高さ、耐水圧の高さがあるので、アウトドアにはもちろん適してますが、 こういった普段使いのコートでも悪天候の時でも安心できますよね 。
P :便利なんですよー!
O :中の透湿性も違います。
P :雨もはじくし、軽いし、しわもすぐとれる。今度ロンドンに行くので、なびかせてきますね。
小澤さんの次の旅は何処へ。ヨーロッパのスキーリゾートの魅力とは?
小澤さんが着ているセーターは新作のエクスプローラーテックセーターハイネック¥19,440 暖かく通気性がよく、ストレッチも効いていて、旅にも便利。
P :さてそろそろ、小澤さんの旅のお話を聞きたいんですが、どんな感じですか。
O :ウインターシーズンは白馬やニセコなどで旅と滑り(スキー)をミックスする ことが多いですが、 昨シーズンはドイツで開催するアウトドア展示会に出張で行きまし て、帰りにフランスのシャモニーでスキーをしてきました。 雪質は日本の方が良いかもしれませんが、山が大きく雄大でしたね。 スキー場からバックカントリーへのアクセスがしやすいなど日本と はだいぶ違って見えました。
P :すっごくアウトドアにマジ!っていう人たちではなくて、レジャー感覚で楽しんでいる人たちが多かったってことですね。
O :気負ってバックカントリーに行くという特別感があまりなくて、 一般的に自然を楽しんでいて素敵だなって思いました。 ゲレンデには進入禁止のロープや境目もなく、自己責任であれば、 山全体を楽しめるという感じです。 そういう経験が日本と違って刺激的でした。
P :海外でスキーをすると色々わかることがあるんですねえ。
O :そうですね。スキー後は山を下りて、 フランス料理をいただきました。 アウトドアとスキーリゾートが身近に感じました。
P :カレーやラーメンじゃなくて!フレンチが美味しい! さすがフランス!!
O :以前、ひとりっPさんに「アルプスの山に行かないのー?」と言われて、「考えてなかったです」って、答えたんですけれど、素晴らしかったです。
P :山も素晴らしいし、料理も美味しい! なんか急に行きたくなりました。そういえば私はアニメの『アルプスの少女ハイジ』が子供の頃から大好きなんでした(笑)。あれはスイスアルプスの話ですけれど。
O :次にやりたいのは、シャモニーでのオートルート。高い道っていう意味なのですが、12日間くらいの長い期間をかけて、楽しむようです。山岳ルートをスキーで滑ったりしながら、山小屋に泊まるそう。
P :スキー縦走ですか?
O :そうなんです。その日のルートをスキーで歩いたり、 滑ったりして移動しながら旅する。 山小屋の食事やワインも含めて存分に楽しめそうですよね。
P :次はフランスのオートルート後にぜひ、お話を聞かせてください。でもその前にショップでの買い物中にばったり会いそうですが。ではでは楽しい旅を~。HAVE A NICE ひとりっぷ!