モフモフがいっぱい! 2018年は、イギリスの動物童話イヤー

©2017 STUDIOCANAL S.A.S All Rights Reserved.
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あけましておめでとうございます。今年公開されそうな映画をつらつら考えていたときに、ちょっと気になったのは動物たちが出てくる映画。それも、イギリスの児童文学作品に関わる映画です。もうすぐ観られるのは、前作も大ヒットした『パディントン2』。もちろん、原作はマイケル・ボンドの絵本『くまのパディントン』シリーズです。

「ロンドンにやってきた熊が鉄道のパディントン駅で途方にくれていたところ、ブラウンさんと出会う」という設定や、トレードマークの帽子にダッフルコートは同じながら、ストーリーは映画のオリジナル。いまのロンドンの街でパディントンが冒険し、ブラウンさん一家と心を通わせます。ときには悪事に巻き込まれ、『ミッション・インポッシブル』シリーズ並みのアクションも! 『パディントン2』ではさらに話が躍動して面白くなっていますが、それには理由が。原作者のマイケル・ボンドが前作を気に入って、監督/脚本のポール・キングに続編ではもっと自由にやっていいよ、と言ったのだそう。マイケル・ボンドは昨年6月、『パディントン2』の撮影最終日に91歳で亡くなりました。

児童文学やファンタジーの原作者にはそれぞれの作品が生まれた背景があり、それも感動的だったりします。『ネバーランド』(2004)や『ミス・ポター』(2006)という映画で、私はピーター・パンやピーター・ラビットの由来を知りました。海外で2017年に公開された『Goodbye Christopher Robin』は、くまのプーさんの生みの親、A・A・ミルンの物語。彼を演じるのがドーナル・グリーソン。ドーナルもプーも好きな私としては早く見たくてたまらない! マーゴット・ロビーがミルンの妻役です。

ちょっと笑えるのは、ドーナルとマーゴットがアニメ版『Peter Rabbit』でも共演していること。ドーナルはマクレガーさん役、マーゴットはなんとピーターの妹うさぎ、フロプシーの声優です。もう一つ動物ものの名作といえば、ロバート・ダウニーJr.が演じるドリトル先生も楽しみ。これは2019年のリリースです。ここしばらくは映画館で「あの名作」の動物たちの可愛くてユーモラスな姿を楽しめそうです。


『パディントン2』
監督/ポール・キング
出演/ベン・ウィショー、ヒュー・ボネヴィル、サリー・ホーキンス、ヒュー・グラント
2018年1月19日、全国ロードショー

『Goodbye Christopher Robin』
監督/サイモン・カーティス
出演/ドーナル・グリーソン、マーゴット・ロビー、ウィル・ティルストン

『Peter Rabbit』
監督/ウィル・グラック
出演/ジェームズ・コーデン(声)、ドーナル・グリーソン
5月、公開予定

映画ライター 萩原麻理プロフィール画像
映画ライター 萩原麻理

本誌で映画のレビューを手がける。ライター、エディター、翻訳もこなす。趣味は散歩と、猫と遊ぶこと、フットボールを見ること。

 

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