最新型性教育ドラマ『セックス・エデュケーション』! これを見ないと話になりません

Netflixオリジナルシリーズ「セックス・エデュケーション」シーズン1~2独占配信中
Netflixオリジナルシリーズ「セックス・エデュケーション」シーズン1~2独占配信中

大人も子どもも自宅で時間を過ごすことが増えそうなこの春。で、楽しめるオススメのドラマを考えたところ……やっぱりこれ! 1月にシーズン2がリリースされたNetflixオリジナルシリーズ『セックス・エデュケーション』です。かなりプログレッシヴな内容なので、小学生には早いかもしれないけれど、私としてはティーンエイジャーから上の世代には全員、「いまの性教育」として見てほしい。しかもスクール・コメディとして面白くて、抜群にキュートなのです。

主人公はエイサ・バターフィールド演じるオーティス。セックス・セラピストの母親(ジリアン・アンダーソン)と二人暮らしで、親友のエリック(ンクーティ・ガトワ)はゲイ。真面目で、“未経験”ながら知識豊富なオーティスを見込んで、学校内で秘密のセックス・カウンセリングを始めようと持ちかけるのがメイヴ(エマ・マッキー)。オーティス自身はマスタベーションさえうまくいかないのに、同級生からいろんな性の悩みを持ちかけられて……というところからシーズン1は始まります。

私がこのシリーズで好きなのは、セックスを特別視するのではなく、「人と人とのコミュニケーション」としてちゃんと考えよう、という姿勢。だからなるべくオープンで自由な関係性を目指しているし、そこにはいじめや友人関係、親との関係、いろんなイシューが絡んできます。そう考えると「性的同意」だって特別なことじゃない。自分の前提を相手に伝えることは、親しくなる第一歩だよね、となる。そんなふうに、みんなが悩み、揉めながら、一つひとつ学んでいくところに感動します。




シーズン2はさらに多様性が広がり、「自分と違う相手とわかり合う」ことにフォーカスされている。恋の行き違いもリアルです。大人でも大笑いしながら、すごく勉強になる。ここしばらくはキャストや脚本家のインタビュー映像を探しては見ていましたが、みんな前向きで、元気をもらえること間違いなし。私のお気に入りは「リアーナになりたい」というンクーティ・ガトワと、フランス語もペラペラなエマ・マッキーです。ポジティブになりたいときには、ぜひ。ファッションやインテリアも可愛いですよ。

『セックス・エデュケーション』
クリエイター/ローリー・ナン
出演/エイサ・バターフィールド、ンクーティ・ガトワ、エマ・マッキー
Netflixオリジナルシリーズ シーズン1~2独占配信中

映画ライター 萩原麻理プロフィール画像
映画ライター 萩原麻理

本誌で映画のレビューを手がける。ライター、エディター、翻訳もこなす。趣味は散歩と、猫と遊ぶこと、フットボールを見ること。

 

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