Licaxxx/リカックス
DJ、ビートメイカー。ウェブ「シグマファット」を主宰。ラジオパーソナリティを務めるJ-WAVE「SONAR MUSIC」も注目。
ワークウェアに合う音楽は?
『Powder In Space』
Powder
『Love Creation 005』
Love Creation
今回は「ワークウェア」に合う、やんちゃな女性像を感じさせる2枚をセレクトしてみました。働いている場所ではなく街でワークウェアをおしゃれに着こなすアクティブな女性です。
まずはパウダーの新作『Powder In Space』。海外でも話題になっている日本人の女性トラックメイカーで、DJもすごくかっこいいんです。レコードは4曲入りで、A面が自作曲、B面がリミックスとセレクトした曲になっています。CDと配信は自身の曲も織り交ぜたDJ MIXになっています。跳ねるようなハウスの力強さもありつつ、どこかメランコリックできらびやかな華やかさもある。そこが、ワークウェアをカジュアルに着こなすのではなく、ラグジュアリーに着こなす女性像に通じるんじゃないかなと思います。パウダー(粉)だからなのか砂時計のジャケットも素敵だし、リードトラック「New Tribe」のPVも中毒性があって面白いので、ぜひチェックしてみてください。
それよりさらにやんちゃ感が出ているのが、ラブ・クリエイションの『Love Creation 005』。これはアーティスト名ではなく謎のリエディット・レーベル名で、全然情報がなくて。昔の曲をサンプリングして作ってるんですけど、ディスコ、ファンク調のノリで、リゾートの雰囲気もあるんです。個人的にワークウェアって、躍動感のある場面が似合うと思うんですよね。動いていたほうが素敵に見える服だと思うので、車を運転する姿を想像して選んでみました。
私自身カーゴパンツをたくさん持ってるし、ウォッシュドデニムもすごく好きだし、紐やポケット多めの服も多い。今はテンションが上がるリュクスなジャンプスーツが欲しいです!
Monthly Pick-up
『Camino de Flores』
EL BUHO
¥2,000/CALENTITO
スペイン語でフクロウを意味する名前で活動するロビン・パーキンスは、ラテン文化に魅せられた英国人プロデューサー。彼が作る音楽には南米各地の伝統的リズム、現地の鳥や虫の声、デジタルサウンドが溶け合い、目を閉じて耳を傾ければ、深い森の中に連れていってくれる。
『The Quanta Series』
KÁRYYN
¥2,200/Traffic
無限に広がるエレクトロニック・ノイズの海に神秘的な歌声を浮かべて、このデビュー作を完成させたのは、シリア系米国人のシンガー・ソングライターだ。家族のルーツをインスピレーション源に、時空を超えて過去と未来をつないでいるかのような彼女の表現は、唯一無二!
text: Hiroko Shintani
SOURCE:SPUR 2019年5月号「LICAXXXのファッション×ミュージッQ」
interview & text: Annie Fuku photography: Yuhki Yamamoto,Jonas Gustavsson (runway)