Kカルチャーの今をキャッチ!
韓国のローカルシーンで注目を集めるカルチャーは? 現地の専門家が最前線を解説。今月は、国内で独自の発展を遂げる、音楽のあるジャンルにフィーチャーする。
Kカルチャーの今をキャッチ!
韓国のローカルシーンで注目を集めるカルチャーは? 現地の専門家が最前線を解説。今月は、国内で独自の発展を遂げる、音楽のあるジャンルにフィーチャーする。
ここ数年、音楽通を気取る人たちの口から、やたらと聞こえてくるワードがある。そう、"ハイパーポップ"(2010年代初頭にインターネット音楽から派生した、世界的なムーブメント)だ。このジャンルに括られがちなアーティストは、どうにかしてそこから逃れようと必死だというが、とにかく"イケてる何か"を語る場では、だいたいハイパーポップの話になる。
グローバル圏ではチャーリーXCXの台頭が流行のきっかけとなり、韓国も真正面からその洗礼を受けた。海外トレンドがローカライズされる場合、ジャンルの原型を忠実になぞるか、特徴だけを拝借して"歌謡曲化"するケースが多い。しかし、今回は違った。ハイパーポップは韓国に降り立つや否や、自分たちと同じ「過剰さ」という本質を共有する、最高の相棒を本能的に見つけ出した。それがK-POPだ。
現在韓国でハイパーポップに没頭する人たちの多くは、K-POPに好意的、あるいは自分たちなりに"ハイパー"にねじ曲げて遊んでいる。いくつものメディアで「今年のアルバム」に選ばれたEffieのアルバム『E』は、f(x)やBIGBANGを自然に想起させるし、今国内で最も刺激的で、どこか怪しげなヒップホップ・クルー、SYSTEM SEOULはRed Velvetの「Russian Roulette」をサンプリングしている。韓国ハイパーポップを代表するプロデューサー、kimjが関わったThe Deepのアルバムに至っては、その名もズバリ『KPOP B!TCH』。
そこに重なっているのは、今のように洗練される前の2010年前後に彼らがリアルタイムで浴びてきたK-POPの記憶だ。「ポップ」から逃れようともがいていた音楽が、韓国に来て、商業ポップの最前線と出合った——。これはどう考えても、かなり面白い波だ。
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