Kカルチャーの今をキャッチ!
韓国のローカルシーンで注目を集めるカルチャーは? 現地の専門家が最前線を解説。今月は、ソウルの街に点在する隠れ家的アートスポットを紹介する。
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韓国のローカルシーンで注目を集めるカルチャーは? 現地の専門家が最前線を解説。今月は、ソウルの街に点在する隠れ家的アートスポットを紹介する。
今号から韓国の現代アートの話題をお届けする、oottoogiです。最初のトピックは、地図には載っていないアートスペースや作品について。多くの人を集めるべき空間が、地図にないなんて不思議ですよね。しかし、その特異性の中にこそ、魅力と卓越性が隠されているのです。
まず、鍾路区北村(チョンノグ プクチョン)に位置する「xlarge (@xlargegallery)」は、住所非公開。なぜなら、運営者が実際に暮らしている自宅だからです。友人宅へ行くように、プロフィールリンクから訪問予約をすると、正確な住所が送られてくる。この空間は、芸術雑誌やギャラリーなどでキャリアを積んだ運営者が2025年に自宅の一角にオープン。生活空間にアート作品を取り入れることで、ホワイトキューブとはまた違った趣が感じられます。観覧者が自室に作品を飾ったらどうなるか、と想像してみることもできる。何より、家に招かれたお客さんに向けるような温かなおもてなしと、作品解説が心地よいのです。
続いては「Powerplant(@ica.snu)」。住所は"ソウル大学 68棟"ですが、実は大学のHPの地図に68棟は存在しません。この建物は、その名の通りかつて大学に暖房と電気を供給していた場所。おそらく長らく使われていなかったためマップから消され、文化芸術空間へと生まれ変わったのでしょう。発電所ならではのインダストリアルな空間と高い天井が特徴で、興味深いパフォーマンスが頻繁に開催されています。
最後に訪れてほしいのは、ソウル都心を流れる清渓川(チョンゲチョン)のスタートポイント。ここでは北岳山(プガクサン)のヒキガエル岩(トゥッコビバウィ)や陶磁器の破片、金箔などが調和を成す、作家イ・スギョンのパブリック・アート作品が鑑賞できる。昨年迎えた清渓川の復元20周年を記念するプロジェクトの一環で、今後も季節や時間の流れとともに、違った表情を見せてくれるでしょう。
ほかにも紹介したいスポットは山ほどあるのですが、それはまた次回。ぜひソウルの"地図にないアート空間"にも目を向けてみてください!
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