叶姉妹の芸術的な人生に触れられたファンミーティング #92

時間を超越した異次元の存在、叶姉妹。このたび23年ぶりにたかの友梨ビューティクリニックのCMに出演することになり、そのお披露目イベントが都内で開催されました。「叶姉妹スペシャルファンミーティング」は、コロナ禍を経て3年ぶりのファンイベントで、なんと200人の枠に1万人もの応募が殺到。当選したラッキーなファンと、ほぼ全てのテレビ局を含むマスコミ各社が会場に集まりました。叶姉妹は「生きるアート」のような存在なので、ぜひこのコーナーでお話を伺えればと、取材を申し込ませていただきました。

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叶姉妹のポッドキャストを生で聴いているような貴重なひとときでした

ファンミーティング開始直前の楽屋にお邪魔すると、美しいドレスをまとい、最高レベルのオーラを放つ叶恭子さんと美香さんのお姿が。ピンクの雲に乗ったようなヘヴンリーで夢見心地な空気に包まれました。

叶姉妹は地球の時間とは別の流れに生きているのでは? と思いながら「たかの友梨ビューティクリニックのCMに23年ぶりのご出演とのことですが、あっという間でしたか?」と伺うと、「あっという間というか、時間なんかなかったですよ。時空を超えました」と恭子さん。「たかの友梨さんとはその間、ずっと変わらぬお付き合いで、よくお電話くださったり、新しいコスメを送っていただいたり、先日も最高級のチェリーを送ってくださって、心の美しさが出ている。ありがたいです」とのことで、単なるビジネスの契約にとどまらない、素敵な関係を築いていらっしゃるようです。

関係といえば、グッドルッキングガイとのファビュラスなエピソードも伺うことができました。

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「私の場合は恵まれていることに彼らが代わる代わるやって来て……」と恭子さんが話し出すと、「いわゆる灯りに虫が集まってくるように、姉の周りにはいつもグッドルッキングガイが引き寄せられるんです」と、わかりやすい例えで補足する美香さん。

「食事の時は、自分が一番、いい場所に座りたいって競い合ったり。横、横、前って。私の右が一番人気の席ね」。恭子さんとより近くで密着できる席が特等席のようです。
「あなたは前よとか、あなたは横よって、姉のお気に入り具合で振り分けることがあります」。争奪戦が激しくなったら、美香さんが席を決めることもあるとか。

ところで以前、グッドルッキングガイの年齢制限は26歳までと伺ったことがありますが……。「今はちょっとコロナの関係でちゃんとした人が減ったから、8までで」と、恭子さん。世界の27歳、28歳の男性に朗報です!  恭子さんの「グッドルッキングガイ」の門戸が開かれた千載一遇のチャンスかもしれません。ただ、恭子さんいわく「熱意」「心」がある人が重要な条件だそうです。

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 たかの友梨さんも変わらない美しさで「進化している」と恭子さん

「私は熱意とかがないと何も感じない。あとはその人の見た目の良さ。デザインが重要。例えば、脱いだ時、シックスパックの腹筋の間隔のデザインも、人によって差があります」
恭子さんは常人離れした美的感覚をお持ちです。シックスパックの間隔、そこまで気にしたことがないどころか、シックスパックがある男性も実際見る機会がありません。やはり叶姉妹のところには、一軍のメンズが引き寄せられてくるようです。

「何がなんでもって思っていることを行動に移す情熱がある人には感動します。私のラバーに関してですけど」という恭子さんの言葉通り、熱意を持ってアプローチしてくるメンズたちが後を絶たないそうです。「グッドルッキングガイがどうしてもがんばるんです。けなげで心痛いです。姉は、イヤだったら別にいいのよっていうスタンスなんです」と、美香さん。「フェアでしょ。イヤだったら会いに来ない」「それが会いに来るんですよ。チャレンジ精神がある人はすごい来るんです」「トライアスロンみたいなものなのかしら」と、端的に表現する恭子さん。恭子さんのCOOLな態度がまた彼らを奮い立たせるのでしょうか。でも、彼ら自身もモテモテなので最初は余裕を見せているそうです。

「最初は『僕はプレイボーイだけど大丈夫?』なんて言うんです」と、優雅な笑顔を浮かべる恭子さん。「ケケケって笑いながらね。僕に夢中になってしまうかもしれないよって。モデルの女の子みんな夢中なんだ、みたいな。ファンクラブもあって、18、19歳のすごくかわいらしい女の子の取り巻きがいるようなグッドルッキングガイもいます。でもそんな彼も姉の虜に……」美香さんも、毎度のことのように話していました。

「僕に夢中になっても責任取れないよ、みたいなこと言うからね、全然大丈夫よって」と、恭子さん。結局、メンズの方から「離れたくない」と恭子さんにすがりついたり、近くの席を取り合うようになってしまうのがお約束だそうです。でも、恭子さんの一番近くの席にふさわしいのは美香さんかもしれません。恭子さんを絶妙なタイミングでサポートしながら、周囲に気遣いを見せる、その麗しい立ち振る舞いと姉妹愛に感じ入りました。

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以前、ポッドキャストで恭子さんが「頭が九つある白い龍になりたい」、美香さんが「火の鳥になりたい」と話していた、という話題を出すと、「火の鳥なんて本人燃えちゃってる。ダメでしょう」と突っ込みを入れる恭子さん。
「龍だって同じようなもの。想像上の生き物です」と美香さんが反論しかけると、「頭が九つある龍は炎を出さないし燃えてない」とか「火事になるから危ないでしょう」と、さらに突っ込む恭子さん。お2人の楽しい会話から仲の良さが伝わります。


それにしても「頭が九つある白い龍」とか素晴らしいイマジネーション力、と言うと、
「イマジネーションではなくて私の心の中、魂の中にあるものです」と、恭子さんはおっしゃって、ますます人智を超えた存在に思えてきました。異次元のお2人と一緒の空間にいられるだけで、魂が上昇した感があります。

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 たかの友梨さんは新製品を作ると、すぐに叶姉妹に送って試してもらうそうです

ファンミーティングに出席した方々もきっと同じような気持ちだったことでしょう。イベントの質問コーナーで一般の方からの「お2人のシルクのようなお肌を保つ秘訣はありますか」という問いかけには、「シルクではないですよね。シルクでは表せない、それ以上のものだと思っています。シルクはこの世の中にいくらでもありますが、肌をどうやって手入れをしているかというと……」と、恭子さんのシルク超え宣言が。


なんと、幹細胞の入った美容液を全身にスプレーしているそうです。「姉の場合は全身がお顔なので」と、美香さん。背中やお尻、太ももの間など届かないところは美香さんがスプレーしていて、超高級な美溶液を足の指にまで塗布! 顔だけでなく全身平等に、という考えが素晴らしいですが、庶民にはまねできません。


「ミストが私の内部まで入ってくる。何かが蘇ることを実現してくれます。触った時の実感が違うんです」と、恭子さん。30本入ったケースの中、美香さんも1本だけその美容液を使わせてもらえたそうです。「2本じゃない?」と恭子さんは反論していましたが……。
 

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「進化を止めるのは自分の年齢を考えちゃうからです」とたかの友梨さんの名言も

また「明るく前向きに生きるにはどうしたらいいですか?」という質問には
「よく、その前向きって言葉をお聞きしますが、前だけでなくていいと思うんですね。ななめ45度くらいに考えると、それでいいんだ、自由でいいんだって思えます」と、恭子さんの名言が。美香さんも「ひたすら前だけでなくてもいいんだ、横でもななめでもいいんだって自分で認識されると視野が広がると思いますね」と賛同します。


美しさだけでなく、魂のこもった言葉で、世の人々を導いてくださる叶姉妹。イベント後半は、目の保養になるCM「ファビュラスなBODY篇」「ファビュラスなお肌篇」も放映されました。たかの友梨さんも加わってCM撮影についてトーク。3人の高次元のプロ意識が垣間みられる内容でした。時間を超過してまで話してくださった上、最後はファンをお見送りして、ピンクの花を手渡しするという神がかったファンサービスまで! グッドルッキングガイじゃなくても一度会ったら叶姉妹に心を奪われてしまいます。


「私自身が作品」と恭子さんがおっしゃっていましたが、作品のように自分を手入れすれば、自己肯定感も上がりそうです。アートは外側ばかりに求めるものではなく、自分自身を大切にすることで、肌、人生、全てがアートになり得るのです。

  
 

辛酸なめ子プロフィール画像
辛酸なめ子

漫画家、コラムニスト。埼玉県出身、武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。アイドル観察からスピリチュアルまで幅広く取材し、執筆。新刊は『辛酸なめ子の世界恋愛文学全集』(祥伝社文庫)『タピオカミルクティーで死にかけた土曜日の午後 40代女子叫んでもいいですか 』(PHP研究所)『大人のコミュニケーション術 渡る世間は罠だらけ』(光文社新書)『妙齢美容修業』(講談社文庫)『辛酸なめ子の現代社会学』(幻冬舎文庫)。Twitterは@godblessnamekoです。

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