辛酸なめ子【ミロ展】記号の先にある達観の境地……ミロの芸術家人生をたどる #110

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スペインのカタルーニャ州の農村、モンロッチの風景を描いた「モンロッチの橋」。子ども時代のミロが見た忘れられない原風景です。
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キュビスム的な手法で描かれた「自画像」は、ピカソの手に渡り生涯大切に保管されたそうです。
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「絵画=詩」シリーズ「おお!あの人やっちゃったのね」は、走り書きのフランス語がアクセント。S字が優雅に並んでいます。
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「オランダの室内1」は、オランダ旅行のあとに描かれた作品。主役はリュート奏者です。
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「星座」シリーズの「明けの明星」。戦時中、現実逃避したいというミロの欲求が垣間見えます。
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1940年代に、若い頃からの友人の陶芸作家との共同作業で作られた作品。「壺」(左)「女」「女」(中、右) ミロの手の温かみを感じます。
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マジョルカ島の理想的なアトリエで制作された絵画。「白地の歌」(右)、「鳥たちの目覚め1」(左) 線と色の斑点の配置が絶妙です。
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「太陽の前の人物」の、カンヴァスに飛び散るように描かれた丸や三角などの図形が、日本の禅の思想に通じているようです。
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「火花に引き寄せられる文字と数字(III)」(右)、と「火花に引き寄せられる文字と数字(V)」(左)は、絵画の詩的な性格を感じさせる作品。背景の色に引き込まれます。
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広いアトリエで思いきり筆を振るった「花火 I II III」。ミロの心の中でも喜びの花火が上がっていたことでしょう。
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「焼かれたカンヴァス2」は、炎によってできた穴や隙間が芸術的。炎とのコラボレーションです。
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