日本人アルチザンにも特別賞! 第一回・ロエベ クラフトプライズ受賞者が発表

LOEWE(ロエベ)が主催する、工芸技法を用いたアーティスティックなコンセプトの実現を推奨する「ロエベ クラフトプライズ」の第一回受賞者が決定。優秀な応募作品は2017年11月に東京でも展示される予定だ。

アーティストやアルチザンたちとのコラボレーションシリーズを通し、ファッションとアート、デザイン、クラフツマンシップとのつながりを大切にしてきたロエベ。昨年、「工芸技法の斬新な適用と芸術性あふれるオリジナルコンセプトを組み合わせること」を唯一の応募資格として国際的に展開する「ロエベ クラフトプライズ」を立ち上げ、ついに第一回目の受賞者が決定。マドリードで行われたスペシャルセレモニーでは、女優のシャーロット・ランプリングによって受賞作が発表され、トロフィーと賞金5万ユーロが贈られた。

大賞を受賞したのは、ドイツ出身のエルンスト・ギャンパールによる『Tree of Life 2』。嵐により根元から折れた樹齢300年を超えるオークを切り出し、卓越したアルチザンの技によって大型の木製コンテナとしての新たな命を吹き込んだ。プライズの発表に伴い、ロエベのクリエイティブディレクターのジョナサン・アンダーソンは次のようなコメントを発表。「エルンスト・ギャンパール氏の作品には、独特な声を届ける何かがあり、その作品の物性がこれから何年もの時を 経て行く中でますます重要になっていくと思います」。


ジョナサン・アンダーソンに加え、ジュエリーアーティストのハイス・バッカー、建築家のパトリシア・ウルキオラ、デザイナーの深澤直人ら各界の第一人者たちで構成される審査員は、芸術的な志を持ったクラフトマンシップを備えた2人のファイナリストにも特別賞を贈ることを決定。そのうちの一人は、アルチザンとしての技に磨きをかけている日本人ガラス工芸作家の神代良明。繊細なガラスを用いることではかない光沢を放つブルーのボウルの存在感は圧巻。

なお、『Tree of Life 2』と26名のファイナリストの作品は、各都市を巡回し、2017年11月には東京でも展示される。第二回ロエベクラフトプライズの応募は今年6月にスタートする予定だ。

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