銀座メゾンエルメス フォーラムにて、2017年7月14日(金)より【「ATM tempo I/II/III セロニアス・モンクに捧ぐ」 エマニュエル・ソーニエ展】が開催される。作家にとって身近な歴史的な出来事や惨事を参照し、人間の実存について根源的な問いを投げかけ続けているソーニエの作品が間近に見られる絶好の機会を逃す手はない。
銀座メゾンエルメス フォーラムにて2017年7月14日(金)より、【「ATM tempo I/II/III セロニアス・モンクに捧ぐ」 エマニュエル・ソーニエ展】が開催される。
Place noire |2007
Pieces of black asphalt|Installation view at Atelier Brancusi, Centre Pompidou, Paris
Photo: Sébastien Gschwind
Courtesy of the artist
エマニュエル・ソーニエは、1970 年代後半より作家活動を開始したアーティスト。86年のヴィラ・メディチ(ローマ)滞在を経て、主にガラスを用いた作品で知られている。ソーニエの彫刻作品は、作家にとって身近な歴史的な出来事や惨事を参照しており、人間の実存について根源的な問いを投げかけ続けているのだという。
Round Midnight|2016
Burnt and carved wood, ink, glass, dry ink |Installation view at Palais de Tokyo, Paris
Photo: André Morin |© ADAGP, Paris 2017
Courtesy of the artist
本展覧会は、2 月にパリのパレ・ド・トーキョーで開催されたソーニエの個展『Black Dancing(ブラック ダンシング)』から発展し、ジャズ・ピアニストであるセロニアス・モンクへのオマージュとして構想されたもの。1963 年に来日公演を行ったモンクの演奏 からインスピレーションを受け、楽曲のように 3 つのパート(tempo I/ II/III)を組み立てた。また、さまざまな文脈において、作家活動や哲学を分かち合う親交の深いアーティストたちの作品も同時に紹介。様々なネットワークを通じて活動を広げる現代作家のあり方に迫っている。
Solo, Without forgetting forgetfulness| 2015
Glass, ink, water|400 x ø 4 cm each, set of 2|Installation view at Mori Art Museum, Tokyo
Photo: Zack Barouti
ガラスに水や黒いインクを満たしたオブジェは人間そのものの姿。薄い皮膜に覆われた/閉じ込められた人間の身体の重量と、透明になったその存在の脆さや儚さを暗示しているかのようだ。
「ATM tempo I/II/III セロニアス・モンクに捧ぐ」 エマニュエル・ソーニエ展
場所:銀座メゾンエルメス フォーラム(東京都中央区銀座5-4-1-8F)
日時:2017年7月14日(金)〜10月31日(火)
開催時間:月〜土曜/11:00〜20:00(最終入場19:30) 日曜/11:00〜19:00(最終入場18:30) 無休
入場料:無料
銀座メゾンエルメス フォーラム
http://www.maisonhermes.jp/ginza/
03-3569-3300
text:Misato Kikuchi