フランスの現代美術ギャラリー、PERROTIN(ペロタン)が、東京・六本木のピラミデビル1階にギャラリーをオープンさせた。ペロタンの拠点は、パリ、香港、ニューヨーク、ソウルについで東京で5都市目。現在、オープニングを記念して現代抽象画の巨匠、ピエール・スーラージュの個展を開催中。
フランスの現代美術ギャラリー、ペロタンが、東京・六本木のピラミデビル1階にギャラリーをオープンさせた。香港、ソウルに続いてオープンしたペロタン東京は、20年以上にわたって卓越した才能を持つアジアのアーティストを支援し、世に送り出してきたペロタンが、アジアの現代美術のさらなる発展への貢献の意思表示だと言えよう。
そしてペロタン東京のオープニングを華々しく飾るのは、今年で98歳を迎える現代抽象画の巨匠、ピエール・スーラージュの「黒」を追求した近年の作品群。スーラージュの作品は、日本で何度も紹介されているが、ペロタン東京のオープニングでは日本初公開の作品がズラリと並ぶ。
スーラージュの作品は過激なまでに抽象的で、イメージや言葉での説明は一切存在しない。具体的に何かを表現している訳でもなく、反映している訳でもない。見る人が自由に解釈し、自分の中で意味を構成するよう呼びかけてくるような作品なのだ。
ペロタン東京が開廊したことで、数多くの国際的なアーティストの作品に触れられる機会が増えることは間違いない。今後、どんなプログラムが開催されるのか楽しみだ。
ピエール・スーラージュ展
日時:〜2017年8月19日(土)
場所:ペロタン東京(東京都港区六本木6-6-9 ピラミテビル1F)
時間:11:00〜19:00
月曜・日曜休
入場料:無料
ペロタン東京
http://www.perrotin.com/
text:Misato Kikuchi