資生堂ギャラリーにて2017年8月29日(火)から、衣服・芸術・出版の表現領域で活動する「コズミックワンダー」と、コズミックワンダー主宰・現代美術作家の前田征紀と工藝デザイナーの石井すみ子によるユニット「工藝ぱんくす舎」による展覧会『「かみ」展』が開催される。昔ながらの手作業で作られた作品を見て、感性を磨いてみては?
衣服・芸術・出版の表現領域で活動する「コズミックワンダー」と、コズミックワンダー主宰・現代美術作家の前田征紀と工藝デザイナーの石井すみ子によるユニット「工藝ぱんくす舎」が、展覧会『「かみ コズミックワンダーと工藝ぱんくす舎」展』を2017年8月29日(火)から資生堂ギャラリーにて開催する。
私たちの生活で最も身近な工芸品である「かみ」をフィーチャーした本展。その中でも天然の素材を使って手作業で作られる手漉き和紙の可能性を探っているのだという。工藝ぱんくす舎は、紙の魅力を引き出すものとして生命の源であり和紙作りに欠かせない「水」にフォーカスし、お茶会に着想を得た「お水え」を創案。これは湧水をふるまうセレモニーであり、自然への畏敬の念から立ち現れたパフォーマンスでもあるそうだ。
うみかみ紙衣 上衣 下衣 小浜海岸の海藻を漉き込んだ楮和紙 コズミックワンダー
ギャラリーには「お水え」のしつらえ道具はもちろん、そこからイメージを膨らませて作られた工芸品までもがずらりと並ぶ。 コズミックワンダーが制作した席主と半東の衣装である紙衣(かみころも)、石井直人による土器、川合優による木道具、西田誠吉、佐々木誠の紙漉きによる和紙など、 どれも日本の文化の源泉である縄文文化がイメージソースとなっている。
また本展は昨年、島根県立石見美術館で開催され好評を博した『お水え いわみのかみとみず』展を再構築し、新作『舟水会(ふなみずかい)』が加わる。昔ながらの手作業で作られた作品を見ることで、日本文化特有の感性や深い知恵に触れてみてほしい。
『「かみ コズミックワンダーと工藝ぱんくす舎」展』
会期:2017年8月29日(火)〜10月22日(日)
場所:資生堂ギャラリー(中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビルB1F) 入場無料
時間:平日11:00〜19:00 日・祝11:00〜18:00 月曜休
資生堂ギャラリー
http://www.shiseidogroup.jp/gallery/
03-3572-3901
text:Misato Kikuchi