ニューヨークのインディペンデント・シーンを牽引してきた巨匠、ジム・ジャームッシュの4年振りとなる最新作『パターソン』が、2017年8月26日(土)から公開される。ニュージャージー州パターソン市に住むバスの運転手パターソンの7日間を、絶妙なユーモアと飄々とした語り口で切り取った、優しさと美しさに溢れた物語。
ニューヨークのインディペンデント・シーンを牽引してきた巨匠、ジム・ジャームッシュの4年振りとなる最新作『パターソン』が2017年8月26日(土)から公開される。その名を世に知らしめた『ストレンジャー・ザン・パラダイス』や『ダウン・バイ・ロー』といった作品と同様に、どこにでもいるような人々の何気ない出来事が、絶妙な間と飄々とした語り口で切り取られている。
ニュージャージー州パターソンに住むバスの運転手のパターソンが本作の主人公。彼の1日は朝、隣に眠る妻のローラにキスをして始まる。そしてバスを走らせ、仕事が終わると愛犬マーヴィンと散歩に出て、バーで1杯だけビールを飲んで就寝。一見、代わり映えのしない毎日だが、バスの運転手であると同時に詩人でもある彼にとって、日常は決して単調ではない。ユニークな人々との交流と、思いがけない出会いと共に7日間の物語が丁寧に描かれている。
Photo by MARY CYBULSKI ©2016 Inkjet Inc. All Rights Reserved.
主人公パターソンに扮するのは『スター・ウォーズ／フォースの覚醒』をはじめ、メジャーからインディペンデント作品まで、多彩な活躍を見せるアダム・ドライバー。さらに『ミステリー・トレイン』からジャームッシュ作品への27年振りの出演となる永瀬正敏も、本作のキーマンとして出演している。
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穏やかに過ぎていくパターソンの日常は、私たちに昨日と同じ日は1日もないし、毎日がかけがえのない日だということを気づかせてくれる。物質的な豊かさから離れてこころの豊かさを追う時代性と、流行に左右されず独自のスタンスを守り続けてきたジャームッシュの世界観が溶け合った集大成的作品が完成した。
『パターソン』
監督：ジム・ジャームッシュ
出演：アダム・ドライバー、ゴルシフテ・ファラハニ、永瀬正敏ほか
2017年8月26日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
http://www.paterson-movie.com/
text:Misato Kikuchi
