シャネル・ネクサス・ホールの2017年度プログラムの最後を飾る企画展として、『レイモン ドゥパルドン写真展「DEPARDON / TOKYO 1964-2016」』が、2017年9月1日(金)より開催される。ドゥパルドンが東京を撮影した過去作と共に、カラーで撮り下ろした作品も併せて展示。世界中で尊敬を集める稀有な写真家の過去と現在を象徴的に示す作品群は一見の価値あり!
シャネル・ネクサス・ホールの2017年度プログラムの最後を飾る企画展として、『レイモン ドゥパルドン写真展「DEPARDON / TOKYO 1964-2016」』が、2017年9月1日(金)より開催される。
フランスを代表する写真家レイモン ドゥパルドンは、世界最高の写真家集団と言われるマグナム・フォトに所属し、報道分野において数多くの重要な仕事を成し遂げてきた人物。その一方で、世界各地の美しい風景や人々の飾らない姿をとらえた写真作品も高い人気を誇っている。また1964年の東京オリンピックに始まり、メキシコ、ミュンヘン、モントリオールと歴代のオリンピックを写真に収め、その報道的かつ人間味溢れる写真は高く評価され、1980年のモスクワ大会までの作品をまとめた写真集『J.O.』は、ロングセラーを続けている。
© Raymond Depardon / Dalmas-Sipa Press J.O. Tokyo 1964
本展では、ドゥパルドンが1964年、22歳の時に東京オリンピックを取材するために東京を訪れた際に撮影した作品をはじめとする過去の作品とともに、2016年、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を控えた東京を撮り下ろしたカラー作品も展示。フランス人哲学者クレマン ロッセが「The Sweetness of Reality(甘美なリアリティ)」と表現したドゥパルドンのカラー作品には、メロウかつ豊かな色彩の美が際立っている。
© Raymond Depardon / Magnum Photos J.O. Tokyo 1964
世界中で尊敬を集める写真家の過去と現在を象徴的に示す作品群は、私たちが気付かずに過ぎてきた東京の姿を教えてくれるに違いない。日本国内では実質的な初個展となる本展、その世界を堪能しない手はない。
『レイモン ドゥパルドン写真展「DEPARDON / TOKYO 1964-2016」』
日時:2017年9月1日(金)〜10月1日(日) 12:00〜20:00 無休
場所:シャネル・ネクサス・ホール(東京都中央区銀座3-5-3シャネル銀座ビルディング4F)
入場料:無料
シャネル・ネクサス・ホール・事務局
http://www.chanelnexushall.jp/
03-3779-4001
text:Misato Kikuchi