20世紀を代表する写真家、マルク・リブーの写真展がライカギャラリー東京とライカギャラリー京都で同時開催される。今回の写真展では、ライカギャラリー東京では『マルク・リブーの世界』、ライカギャラリー京都では『マルク・リブーが見た日本の女性』とそれぞれテーマを設け、異なる作品を展示。
20世紀を代表する写真家の1人であり、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ロバート・キャパらと共に、写真家集団マグナム・フォトの名を世界に知らしめる礎となった写真家の1人でもあるマルク・リブー(Marc Riboud)の写真展が、ライカギャラリー東京とライカギャラリー京都で同時開催される。
1923年、フランス・リヨン生まれのリブーは、エンジニアとして働いた後、写真家になることを決意して1952年にライカのカメラを首からぶら下げてパリへと渡り、翌年に撮影した『エッフェル塔のペンキ塗り』が雑誌『LIFE』に掲載され話題を呼び、本格的な写真家としてのスタートを切った。そして同時期にアンリ・カルティエ=ブレッソンの誘いを受けてマグナム・フォトへ参加し、1975年には会長に選出。
約60年にわたり、リブーの写真家人生にとってライカはかけがえのないパートナーであり続け、世界各地で生み出された傑作写真の数々は、優れた写真家と優れたカメラのコラボレーションによって生み出されることを証明してきた。
今回の写真展では、ライカギャラリー東京とライカギャラリー京都で、それぞれにテーマを設け、異なる作品を展示している。ライカギャラリー東京では、独自の詩情あふれるドキュメンタリーを築き上げた代表作で構成し、リブーの世界観を直感的に伝える作品を展示。一方、ライカギャラリー京都では、今までまとめて発表されることがなかった高度成長期の日本の女性たちの姿を捉えたシリーズ“Les Femmes Japonaises”から精選した作品を展示。
実はマルク・リブーの残した主要な作品の多くは、フランス国立ギメ東洋美術館に寄贈されることが決定している。リブーのプリントを見ることができる貴重な機会なので、ぜひ足を運んでみて。
マルク・リブー作品展
入場料:無料
『マルク・リブーの世界』
場所:ライカギャラリー東京(東京都中央区銀座6-4-1)
期間:2017年9月22日(金)〜2018年1月14日(日)
電話:03-6215-7070
時間:11:00〜19:00 月曜休
『マルク・リブーが見た日本の女性』
場所:ライカギャラリー京都(京都市東山区祇園町南側570-120)
期間:2017年9月23日(土・祝)〜2018年1月18日(木)
電話:075-532-0320
時間:11:00〜19:00 月曜休
http://www.leica-camera.co.jp/
text:Misato Kikuchi