写真や現代美術などを扱う出版社を運営するCASEが2つのギャラリースペースをオープン。東京の杮落としは荒木経惟展「愛の劇場」!

写真や現代美術、デザインなどの芸術文化にスポットを当てた出版活動を行う「CASE Publishing」の運営会社CASEが東京とロッテルダムにギャラリースペースをオープン。「CASE TOKYO」のオープニング展は2017年9月30日(土)から始まる荒木経惟の展覧会「愛の劇場」だ。

アートブックが多様な文化のプラットフォームとなることを目指し、写真や現代美術、デザインなどをテーマにした出版活動を行う「CASE Publishing」の運営会社CASEがこの秋、東京とロッテルダムにギャラリースペース「CASE TOKYO」「CASE ROTTERDAM」をオープン。CASE TOKYOのオープニング展は2017年9月30日(土)〜11月11日(土)までの会期で開催される、写真家・荒木経惟の展覧会「愛の劇場」だ。



©︎Nobuyoshi Araki
©︎Nobuyoshi Araki


2015年9月に設立された「CASE Publishing」は、国内の美術館や日本芸術写真協会、国内外の作家とともに、造本やメディアとしての特徴を活かした質の高いアートブックを発表してきた出版社。今回オープンする2つのギャラリースペースは、美術館やコマーシャルギャラリーのVI計画や作品集の装丁などを手がけて国内外で高い評価を集める田中義久がアートディレクションを、また東京を拠点とする設計事務所、DAIKEI MILLSが空間・什器デザインを担当した、スタイリッシュな空間となっている。ここではCASE Publishingの書籍刊行に合わせた展覧会を開催するほか、今後はシンポジウムやレクチャー、ワークショップなとも開催しながら、それぞれのコミュニティに根ざした文化交流の場にしていきたいそう。今後は日本各地、ソウルやベルリン、台北などにも拠点を作っていきたいという。



「愛の劇場」は荒木が電通勤務時代の1965年前後に撮影したキャビネ判作品によって構成。2011年2月にタカ・イシイギャラリーでの展覧会で約100点が発表されたが、今回はこのシリーズの全作品を収録した同名の作品集(ボ
ックス入り・初版1500部/6,400円)の刊行に合わせ、オリジナルプリントの全作品を展示する。なお、9月29日(金)にオープンするCASE ROTTERDAMでは香港を拠点に活動する写真家チャン・ディックの代表作「Chai Wan Fire Station」の刊行に合わせた展覧会が開催されるので、オランダ方面に行った際にはぜひチェックしてみて! 11月19日(日)まで。

CASE TOKYO
荒木経惟「愛の劇場」
期間:2017年9月30日(土)〜11月11日(土)
住所:東京都渋谷区渋谷2-17-3 渋谷アイビスビル B1
時間:11:00〜19:00
休業日:月・日・祝祭日

CASE ROTTERDAM
Chan Dick「Chai Wan Fire Station」/ 荒木経惟「愛の劇場」ブックローンチ
期間:2017年9月29日(金)~11月19日(日)
住所:Katendrechtse Lagedijk 489A 3082 GD Rotterdam Netherlands
時間:12:00〜18:00(水~土)、火曜は要予約
休業日:月・日

http://case-publishing.jp/


text: Shiyo Yamashita

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