1970年代初期にロンドンにショップをオープンさせて以来、その構築的で美しいハイヒールが、多くのファッショニスタから熱狂的に支持されてきた靴ブランド〈マノロ ブラニク〉。そのデザイナーとして知られるマノロ・ブラニクのファッション・ドキュメンタリー映画が公開!
世界で多くのファンを持つ偉大な靴デザイナーとして知られるマノロ・ブラニクのファッション・ドキュメンタリー映画が12月23日より公開となる。
1970年代初期にロンドンにショップをオープンさせて以来、その構築的で美しいハイヒールが、多くのファッショニスタから熱狂的に支持されてきたシューズブランド〈マノロ ブラニク〉。マドンナの「〈マノロ〉の靴はセックスよりも良い」という発言で世間を賑わせ、その後人気ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』の主人公キャリーが愛して止まない靴として登場し、爆発的なブームとなったことは周知の事実。
そのデザイナーであるマロノ・ブラニクは、現在74歳。「今でも工房で過ごす時間が人生の喜びだ」と語り、加熱するブームを冷ややかに眺め、商業的な拡大も行わず、イタリア・ミラノの工房で職人たちとハンドメイドで制作することにこだわり続けている。
本作では、完璧な靴を作り出すマノロの一風変わった思考プロセスから、スタイリッシュでため息が出るほど美しいスケッチ、それを手仕事で形にしてゆく工房スタッフたちも丁寧に映し出す。さらに〈マノロ〉を愛するセレブたちも多数登場。映画『プラダを着た悪魔』の主人公にもなった、アメリカ版『ヴォーグ』の名物編集長アナ・ウィンターや、歌姫リアーナ、シューズデザイナーのシャーロット・オリンピア、そして古くからの友人であり、ティファニーのジュエリーデザイナーとして活躍する画家ピカソの娘パロマ・ピカソなど。プライベートでも交流がある彼女たちが語るマノロの素顔はとてもチャーミングで、思わず心を奪われる。
彼の工房から故郷カナリア諸島の私邸、イギリス・バースの閑静な自宅、そしてそこに保存された3万点に及ぶアイテムのアーカイブまでカメラは切り込み、マノロ・ブラニクの魅力の全貌が明らかになる。
『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』
監督・脚本:マイケル・ロバーツ
出演:マノロ・ブラニク、アンナ・ウィンター、リアーナ、パロマ・ピカソほか
2017年12月23日(土・祝)より新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマほか全国公開
http://www.manolo-tokage.com/
text:Misato Kikuchi