東京・元麻布のカイカイキキギャラリーでは2018年3月16日(金)〜4月1日(日)、ヴァージル・アブローの個展「”PAY PER VIEW"」を開催。ファッションや音楽など様々なメディアを通して自らのアイディアを表現してきた異才による、アートが持つ「宣伝する」力に触発された作品に注目!
村上隆が主宰するカイカイキキギャラリーでは2018年3月16日(金)〜4月1日(日)、ヴァージル・アブローの個展「”PAY PER VIEW"」を開催。ファッションや音楽など様々なメディアを通して自らのアイディアを表現してきた異才による、アートが持つ「宣伝する」力に触発された作品に注目が集まる。
自らのストリートウェア・ブランド、OFF-WHITEで知られるヴァージル・アブローは、アーティスト、ファッションデザイナー、技師、クリエイティブプロデューサーと、多彩な肩書きを持つ天才的な仕掛け人。最近では2016年にデザインマイアミで発表した、近代建築の巨匠ミース・ファン・デル・ローエにインスパイアされた家具のコレクションや、2017年にストリートシーンを席巻したナイキのスニーカーとのコラボレーション「The Ten」を発表し、話題を集めた。2018年に入ってからはマックス・ラムの組立家具「DIY Chair」を使った、コペンハーゲン国際ファッションフェアでのワークショップ「DO IT YOUR SELF」、それにガゴシアン・ギャラリー・ロンドンでの村上隆とのコラボレーション展など、幅広い領域での活躍ぶりが高く評価されている人物だ。今後もハンス・ウルリッヒ・オブリストとのコラボレーションや、家具の新作コレクションの発表など、多岐にわたる活動の予定が目白押しとなっている。
今回の展覧会「”PAY PER VIEW"」は、「俺たちは全員、消費という行為によって形作られている」と話す彼の、「消費社会、広告およびメディアがどのように我々の世界の捉え方に影響を与えるのか」という疑問をアートの形式で表現した作品を中心に構成されるもの。村上隆も「アート、ファッション、Instagram、人種、マーケット、時差、価値、オリジナリティ、そういう境界がもやもやと曖昧になってもクリエーターその人がどど〜んと際立つ。 ヴァージル・アブローがにっこり笑ってそこに居る。というか、彼本人がそこにいないのに、彼の関わったプロジェクトに触れると、 彼を感じる。その彼が、アートのゲームに関わって、何かを起こすって期待しても、期待しすぎじゃない気がする」と絶賛。会場ではオリジナルTシャツの販売も。次々と枠組みを超えていくアブローの新しい試み、触れてみない手はない。
ヴァージル・アブロー個展「”PAY PER VIEW"」
会期:2018年3月16日(金)~4月1日(日)
会場:カイカイキキギャラリー(東京都港区元麻布2-3-30 元麻布クレストビル B1F)
時間:11:00~19:00
休廊日:日・月・祝(最終日の4月1日のみ日曜営業)
03-6823-6038
http://gallery-kaikaikiki.com/
text : Shiyo Yamashita