ファッショニスタを魅了するミッソーニ家の食卓を公開。『The Missoni Family Cookbook』 発売

ミッソーニがブランド創立65年を記念して、家族のレシピを紹介する料理本『The Missoni Family Cookbook』を発表。アンジェラ・ミッソーニの長男、フランチェスコ・マッカパーニ・ミッソーニが集めた秘蔵レシピの料理写真を見ているだけで、ファミリーのテーブルに招かれた気分に！

ミッソーニがブランド創立65周年を記念して、家族のレシピを紹介する料理本『The Missoni Family Cookbook』を発表。本を監修したのは、クリエイティブディレクターであるアンジェラ・ミッソーニの長男で、創業者のタイ＆ロジータ・ミッソーニ夫妻の孫にあたるフランチェスコ・マッカパーニ・ミッソーニだ。

ミラノ郊外の美しい田園地帯で大らかに育った後、大学で建築を学び、デザイン、映画、現代美術に情熱を注いできたフランチェスコ。ミラノに拠点を持つスタートアップを率いる32歳の若き才能は、「buona forchetta（良いフォーク＝食いしん坊、グルメ）と呼ばれるほどの料理好きでもある。「自宅では、季節のもの、新鮮なもの、地元でとれる材料だけを厳選して使います。そしてほとんどのハーブと野菜を庭で育てています」と話すフランチェスコは、6年ほど前から個人的なプロジェクトとして、家族のレシピをまとめる作業を始めたのだとか。

ミッソーニと料理といえば、ミラノ・ファッション・ウィークの際に多くのゲストを招いて行われるディナーパーティーでも有名。彼らの料理に魅せられた人々の中には、音楽業界の重鎮で、一家の大切な友人でもあるクインシー・ジョーンズも。彼はミラノだけでなく、サルディーニャ島にあるミッソーニ家の別荘を訪れてはアンジェラの作る料理に舌鼓を打つこともあるのだとか。この本では「ミッソーニの料理は私の魂を笑顔にする」と言うクインシーが序文を寄稿している。

フランチェスコ自身が大好物だというメニューがたくさん掲載されたこの本には、創業者の一人であるタイの故郷クロアチアの味を再現したレシピも。情熱的でカラフルでありながら洗練を失わない料理の数々は、ページをめくって写真を眺めているだけでも幸せな気分でいっぱいに。英語版のみの発売だが、ミッソーニファンや料理好きなら必ずや楽しめる１冊と言えそうだ。

text : Shiyo Yamashita