東京・六本木の国立新美術館では2018年10月1日(月)までの会期で、漫画家・荒木飛呂彦の展覧会「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」を開催。新たに描き下ろされた12枚の大型原画「裏切り者は常にいる」をはじめ、初公開のものを含む原画や関係資料をもとにした、多角的で斬新な展示は興奮必至!
1986年の誕生から30年以上にわたり圧倒的な人気を誇ってきた漫画『ジョジョの奇妙な冒険」でおなじみの漫画家・荒木飛呂彦の展覧会「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」が、東京・六本木の国立新美術館でスタートした。
独自の世界観で年齢・性別・国籍を問わず、幅広い層に受け入れられてきた『ジョジョの奇妙な冒険』。全8章から構成される今回の展覧会は、豊富な原画や関係資料をもとに、『ジョジョ』の世界を多角的かつ斬新な手法で紹介するものとなっている。
チャプター1の「ジョジョクロニクル」では、主人公や舞台を変えながら、脈々と受け継がれる“ジョジョ”たちの数奇にして壮大な“運命の物語”をおさらい。チャプター2の「宿命の星 因縁の血」では、印象的な言葉を大胆に対比させる展示に驚かされる。チャプター6では注目のビジュアルデザイン集団WOWが、視覚化された超能力“スタンド”の誕生の瞬間を作品に。大型スクリーンで展開される新たなスタンド表現にも注目したい。最大の注目はチャプター7で見ることができる、本展覧会のために描き下ろされた完全新作「裏切り者は常にいる」の大型原画全12枚。幅1.2m、高さ2mの作品12点が壁を埋め尽くすように並べられた空間に身を置くだけで、『ジョジョ』の世界に浸りきることができる。
会場には美術家・彫刻家の小谷元彦が『ジョジョ』に登場する設定や表現にインスパイアされて作った彫刻作品や、ANREALAGEのデザイナー・森永邦彦が『ジョジョ』特有の非日常的な人体の様式美を服の造形へと置き換えたコラボレーション作品も。“ジョジョ派”とも言えるアーティストたちの表現を通じて、この作品のすごさを再認識できる展示となっている。
なお、本展のチケットは完全日時指定制・数量限定販売。完売した回の当日チケット販売はないので、希望の日時がある人は早めに購入を。また、本展は11月25日(日)〜2019年1月14日(月・祝)には大阪文化館・天保山でも開催されるので、関西方面の人はお見逃しなく。
荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋
会期:〜2018年10月1日(月)
会場:国立新美術館 企画展示室2E(東京都港区六本木7-22-2)
時間:日曜〜木曜 10:00~18:00/金曜・土曜 10:00〜21:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:毎週火曜
03-5777-8600(ハローダイヤル)
http://jojoex-2018.com/
text : Shiyo Yamashita