北欧デザインを代表するブランド、イッタラがイッセイ ミヤケと組んだコラボレーション・プロジェクトとして2016年にスタートしたホームコレクション「イッタラXイッセイ ミヤケ」の新作がこの秋登場。既存のテーブルウェア、インテリアアイテム、バッグに、多彩なサイズのバッグやポーチなどのテキスタイルアイテムが加わった。
フィンランドと日本に共通するデザイン言語で表現されるホームコレクション「イッタラXイッセイ ミヤケ」に新作が登場。イッセイ ミヤケならではのプリーツが施された、使いやすいサイズのバッグやポーチなどが加わった。
「イッタラXイッセイ ミヤケ」は、フィンランドを代表するテーブルウェアブランドのイッタラのデザインチームと、世界的に大きな影響力を誇る三宅デザイン事務所の緊密なコラボレーションにより生まれた、新しいタイプのホームコレクション。2016年にアシンメトリーなフォルムが魅力の磁器のカップやプレート、プラターと、ガラスのフラワーベース、それにプレイスマットやナプキン、テーブルフラワーと呼ばれる多用途のテキスタイルアイテムなどでデビューを果たした。
このプロジェクトの中心的人物は、2016年当時にイッタラのデザインディレクターを務めていた、フィンランドを代表するプロダクトデザイナーのハッリ・コスキネン。学生時代よりイッタラとは深い関係にあり、2000年より三宅デザイン事務所との仕事も続けてきた彼は、「イッタラは機能的で優れたデザインで知られる、歴史あるブランド。イッセイ ミヤケはどういう手法で着るものを作るのか、また素材をどう扱うかなどにおいて先進的なアイデアを前面に押し出し、常にイノベーションを起こし続けているブランドです。2社はともにシンプルでミニマリスティックなデザインと、常にクラフトマンシップを大切にする姿勢、文化的遺産を大切にするという部分で共通しています。ですから、私はこのパートナーシップは最初からうまく行くだろうと確信していたのです」と話す。
日常の暮らしの中に上質な楽しさをもたらすこのコレクションにとって、3回目の新作発表となる今秋は、今までとは異なるストライプのプリーツをデザインに取り入れたクッションに加え、コンパクトで洗練されたポーチやサイズ違いのバッグなどが登場。また、従来のバッグやプレイスマット、新作デザインのクッションカバーに、フィンランドの麦畑と、秋を彩る日本の黄金色の稲穂をイメージした新色が加わった。コスキネンによれば「バッグも小さなインテリアグッズと考えることができる」とのこと。
「イッタラも2012年あたりからライフスタイルブランドとして進化するべく、さまざまなインテリアグッズを作ってきましたが、持ち運べるものがなかったんですよね。また、クッションは非常にソフトなので、夜カウチに座りながらフィンガーフードなんかを食べるときに肘を置いたり、背中を預けたり、また膝に置いて暖をとったりと、いろんな使い方ができる。私たちにとって、(テーブルウェア以外のものにコレクションを展開するのは)理にかなったことだったんです」とも。イッセイ ミヤケならではのイノベーティブなテキスタイルが、イッタラとの出合いでどう形になっているか、ぜひ実際に手にとって、その魅力を確かめてみて!
イッタラXイッセイミヤケ
問い合わせ先:0120-588-825(受付時間:土曜・日曜・祝日を除く10:00~18:00)
http://www.iittala.jp
text : Shiyo Yamashita