東京・銀座のポーラ ミュージアム アネックスでは、2019年1月19日(土)〜2月17日(日)、ガラス作家として活躍するイイノナホ初の大型個展「時の花 - イイノナホ展 -」を開催。丁寧な手仕事から生まれる繊細な作品の数々で構成される、静謐で美しい空間を楽しんで。
手吹きガラスの繊細さと、光と影の織りなす空間の美しさ。東京・銀座のポーラ ミュージアム アネックスでは、2019年1月19日(土)〜2月17日(日)、国内外で高い評価を集めるガラス作家、イイノナホにとって初となる大型個展「 時の花 - イイノナホ展 - 」を開催する。
静岡・クレマチスの丘にあるベルナール・ビュフェ美術館に併設されたカフェ&ショップ「TREEHOUSE」や、岡山・西山ファームのカフェ「FRUIT HOUSE」、ニューヨークの新現代美術館など、さまざまな施設や店舗のシャンデリアを手がけていることでも知られるイイノナホ。風船を集めたようなシャンデリアや、植物を閉じ込めたようなペーパーウェイトやランプベースなどは、ファンの心をとらえて離さない。
小学生の時ガラスのビー玉をエポキシ接着剤でつけて作った作品が東京都の工作展に入選したことをきっかけにガラス作品の制作を始めたというイイノは、武蔵野美術大学を卒業後渡米し、シアトルのガラススクールへ。その後、「イイノナホグラスガーデン」を設立、1997年から個展を中心に制作活動を続けている。ガラスの制作は全て手吹き。手作業から生まれるあたたかさとガラスならではの繊細さのバランス、何かの生命が宿ったような瑞々しい表現が彼女の真骨頂だ。
本展のタイトル「時の花」は、「その時を盛りに咲く花」という意味を持つ、万葉集などにも登場する古い言葉。そこには「すべてのものは変化し続けて、同じところにとどまることはなく、その時々に精一杯咲いている花と自分とが重なる」という作家自身の想いが込められているのだという。その言葉を冠した新作は、400枚ものガラス板を木を模したステンレス製の球体フレームに吊り下げて花を表現した、イイノがこれまで手がけた中でも最大サイズとなるシャンデリアだ。
今年は東京・千駄ヶ谷にフラッグシップショップをオープン予定だという彼女。ますます活躍の場を広げるイイノワールドに浸りに、ぜひ会場を訪れてみては。
「時の花 - イイノナホ展 -」
会期:2019年1月19日(土)〜2月17日(日)
会場:ポーラ ミュージアム アネックス(東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル 3階)
時間:11:00〜20:00(入場は閉館30分前まで)
休館日:会期中無休
入場料:無料
03-5777-8600(ハローダイヤル)
http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/
text : Shiyo Yamashita