京都・祇園八坂エリアに2018年11月にオープンしたスモールラグジュアリーホテル「そわか(SOWAKA)」の新館が完成、2019年3月25日(月)にグランドオープンした。元老舗料亭の数寄屋建築を大規模リノベーションした本館に隣接する新館は全12室。伝統とモダンが調和する空間で、新しい京都滞在の形を楽しんで。
京都・祇園八坂エリアに2018年11月にオープンしたスモールラグジュアリーホテル「そわか」の新館が完成。2019年3月25日(月)にグランドオープンを果たした。
「そわか」の本館は元老舗料亭の数寄屋建築を大規模リノベーションしたもの。伝統的な和の情緒ある空間とホテルならではの寛ぎや利便性を両立させた、日本ならではのおもてなしを体験できる新しいスタイルのホテルとして、オープン以来大きな評判を呼んできた。
今回、本館に隣接する形でオープンした新館は、杉目模様が美しい新築の建物。廊下に沿ってドアが並ぶ画一的な作りではなく、部屋と部屋が接することのない、ユニークな配置が特徴だ。東山を眺められる部屋、専用の縁側のある部屋、半露天風呂付きの部屋など、間取りが異なる個性豊かな部屋が12室。部屋の入口が共用の廊下から少し入ったところにあり、京都の路地を散策しているような気分が味わえるのも楽しい。設計は本館同様、京都の伝統的な町家の改修などで高い評価を受ける魚谷繁礼建築研究所が担当した。
「そわか」の館内には坪庭を望む4席のみのバーや、ガラス窓の外に広がる緑を眺めながら東京・西麻布「ラ・ボンバンス」の日本料理が楽しめるレストラン「ラ・ボンバンス 祇園」を併設。レストラン(朝食以外)は宿泊者以外でも利用できるのが嬉しい。レストランでは5月7日(火)よりランチの営業もスタートする予定だというから楽しみだ。
ホテルの周辺は伝統的建造物群保存地区として、厳しく街並みが保存、整備がされているエリア。石塀小路からねねの道を経由して円山公園、知恩院へと向かうコースなどは散策するだけで京都の情緒を楽しめそうだ。5月6日(月・振替休日)までは、ホテルからすぐの場所にある、豊臣秀吉と北政所ねねの寺、高台寺が夜間特別拝観を実施中。この時期は方丈前庭の枝垂れ桜がライトアップされ、幻想的な雰囲気が楽しめるので、ぜひ訪れてみて。ホテル宿泊者だけが近隣の寺院や施設を貸切で堪能できる、特別な宿泊プランなども今後続々登場する予定なので、公式ホームページのチェックもお忘れなく!
そわか(SOWAKA)
075-541-5323(ホテル)
住所:京都市東山区下河原通八坂鳥居前下ル清井町480
https://sowaka.com/
text : Shiyo Yamashita
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本館に隣接する場所にオープンした新館。杉目を活かした外観がシックで、古い建物とも違和感なく共存している。
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ライトアップされた新館の外観。低層ホテルなので歴史ある街に自然と溶け込む。
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畳敷きのベッドスペース横に障子で仕切られた和室の小部屋を設えた、ガーデンビューのジュニアスイート。
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ガーデンビューのジュニアスイートでは檜風呂でのバスタイムをゆったり楽しめる。
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北側の窓からは風情のある瓦屋根、南側の窓からはルーバー越しに京都の街並みが眺められる、新館にあるシティビューの部屋。ベッドはキングサイズ。
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かつて「ほら貝の間」と呼ばれたガーデンビュー スイートは、主庭を上から見渡すことができる特別な部屋。
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部屋の名前の由来となった、ほら貝の引き手。ふすま紙のトーン記号からほら貝の音色が聞こえてくるような、粋な遊び心が。
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壁からベッドヘッド、そしてベッド床まで、アールをつけた名栗壁で、見事な数奇屋大工仕事となっている。船底天井も見所。
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ガーデンビュー スイートのバスルーム。障子越しの光と檜風呂の香りが心地いい、広々とした空間になっている。
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デラックスタイプメゾネット茶室付の部屋。自然の音を楽しめるよう、窓にガラスは入っておらず、障子のみ。
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障子を開ければ、庭の緑をゆっくりと眺めながらくつろいだひとときを楽しむことができる。
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バスアメニティは京都の老舗「かづら清老舗」のもの。100%オーガニックの椿油を配合。
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備品やアメニティは京都にゆかりのある物を厳選。宿泊することで京都の職人の技に触れられ、職人との距離が近く感じられるようになるのも嬉しい。
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ガラス窓の外に広がる緑を眺めながら、旬の素材を活かした創造性溢れる日本料理が楽しめる「ラ・ボンバンス 祇園」。
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手作りの出来立て豆腐や温かいだし巻き卵、旬の魚の西京焼きなどが食べられる、宿泊者だけのための和朝食。削りたてのかつお節で出汁をとった野菜たっぷりのスープなどが楽しめる洋定食も。
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本館の外観。大正後期から昭和初期にかけて建築された数寄屋造りの元料亭を見事にリノベーション。
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本館は11室、新館は12室と小さくこじんまりとしたラグジュアリーホテル。ゆったりと落ち着いたステイを楽しめる。
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高台寺は5月6日(月・振替休日)まで夜間特別拝観を実施。ライトアップされた方丈前庭の枝垂れ桜は必見。
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本来非公開の『對龍山荘』を加藤友規氏(京都造形大学教授)よりお庭を、對龍山荘小川史朗館長が概要、建物、美術品をご案内する特別なプランも用意されている。