日本では11年ぶりの大型個展!「ジュリアン・オピー」、東京オペラシティ アートギャラリーにて開催

イギリスを代表する現代美術家のひとり、ジュリアン・オピーの大型個展「ジュリアン・オピー」が、2019年7月10日(水)〜9月23日(月・祝)、東京・新宿の東京オペラシティ アートギャラリーにて開催される。日本においてこれほどの規模でオピーの個展が行われるのは、2008年の水戸芸術館現代美術ギャラリー以来。本展で初めて公開される新作も!

極限まで簡略化した人物像でおなじみの、イギリスを代表する現代美術家のひとり、ジュリアン・オピー。日本では11年ぶりの大型個展「ジュリアン・オピー」が、2019年7月10日(水)〜9月23日(月・休)、東京・新宿の東京オペラシティアートギャラリーにて開催される。

Walking in New York 1, 2019
Julian Opie. Walking in New York 1. 2019

オピーは1958年生まれ。ゴールドスミス・カレッジでコンセプチュアル・アーティストのマイケル・クレイグ=マーティンに師事したのち、アルミニウムや鋼鉄などの素材を使った立体作品で注目を集める。その後はグラフィカルなペインティング作品を多く発表するようになり、90年代後半からは輪郭線がはっきりした、目を黒い点のみで描き入れた人物画で幅広く知られるようになった。

LEDディスプレイや看板など、さまざまな素材を作品に使用しながら、新しい視覚表現を生み出し続けてきたオピーは、日本の浮世絵やアニメのセル画のコレクターとしても有名。浮世絵をモチーフにした映像インスタレーションのシリーズ『日本八景』のような作品を制作していることは、日本でもよく知られるところだ。また、作品に付随した音楽も彼自身によるもの。絵画や彫刻といった枠にとらわれない彼の表現は、さまざまなジャンルの境界が曖昧になりつつある現代において、先駆的なものであり続けている。

Julian Opie. Telephone. 2018. Patinated bronze with stone base
Julian Opie. Telephone. 2018. Patinated bronze with stone base
ジュリアン・オピー(自画像)
ジュリアン・オピー(自画像)

オピーの大規模個展が日本の美術館で開催されるのは、日本での彼の人気を決定づけた、2008年の水戸芸術館現代美術ギャラリーでの個展以来。作家自選による絵画、彫刻、映像など、本展で初めて公開される新作を中心に構成された本展は、現在進行形の彼の姿を知るための絶好の機会だ。

会場ではオピーとソフネットとのコラボレーションによるTシャツやトートバッグ、iPhoneケースなどのアイテムも販売。展覧会と合わせて、2005年以来の両者のコラボレーションもぜひチェックしてみて。


「ジュリアン・オピー」
会期:2019年7月10日(水)〜 9月23日(月・祝)
会場:東京オペラシティ アートギャラリー 
時間:11:00〜19:00(金・土曜は20:00まで/最終入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜(祝日の場合は翌火曜)、8月4日(日曜・全館休館日)
料金:一般 ¥1,200、大・高生 ¥800、中学生以下無料 ※同時開催「収蔵品展067 池田良二の仕事」「project N 76 末松由華利」の入場料を含む
03-5777-8600(ハローダイヤル)
https://www.operacity.jp/ag/


text : Shiyo Yamashita

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Julian Opie. Walking in New York 1. 2019
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Julian Opie. Telephone. 2018. Patinated bronze with stone base.
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ジュリアン・オピー(自画像)
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Julian Opie. Sam Amelia Jeremy Teresa 1. 2019
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Julian Opie. Satchel. 2018. Inlaid and overlaid acrylic panel.
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Julian Opie. Towers. 1. 2018. Auto paint on aluminium.
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