2019年9月1日（日）〜8日（日）の8日間、京都の世界文化遺産・清水寺にて、日本と世界のアートにおける両者の接点をテーマにした展覧会「CONTACT つなぐ・むすぶ日本と世界のアート展」が開催される。総合ディレクターを務める小説家の原田マハが、本展を舞台に書き下ろした小説も発表！
小説家の原田マハが総合ディレクターを務める、日本と世界のアートにおける両者の接点をテーマにした展覧会「CONTACT つなぐ・むすぶ日本と世界のアート展」が京都・清水寺にて開催される。
本展は9月1日（日）〜7日（土）に日本で初めて開催されるICOM（国際博物館会議）京都大会を記念して開催されるもの。西洋近代絵画、現代美術、文学、マンガ、映画などジャンルを越えた作品を、通常は非公開の「成就院」や重要文化財「西門」など、世界文化遺産の寺院の各所で鑑賞することができる。
キュレーターとしての経験も持つ原田は、第二次世界大戦後に発足したICOMの「戦争で分断された世界をミュージアムで再び繋ごう」という設立趣旨に共感し、ICOM京都大会の開催に合わせて自ら発起人となり、総合ディレクターも買って出たそう。
今回作品が展示されるのは、南仏でマティスに師事した猪熊弦一郎、哲学者・矢内原伊作と深い交流を持ったアルベルト・ジャコメッティ、四半世紀以上も日本で個展を開催し続けてきたゲルハルト・リヒターなど、日本と積極的に接触をした外国人アーティストの作品と、国際的に活躍した日本人アーティストの作品。これらを併せて展示することで、日本と世界のアートがどのように融和してきたかを展観するという。
一方で、宮沢賢治や川端康成の文学作品、手塚治虫や竹宮惠子のマンガ作品、小津安二郎の映画関連資料、河井寛次郎やバーナード・リーチの陶芸作品など、ジャンルを横断したユニークな展示も見逃せない。ICOMに出席するため世界中から3000人ものミュージアムの専門家たちが集まる機会にはぴったりの、オールスター的なセレクトになっているとも言えそう。
原田はこれに合わせて短編集『20 CONTACTS 消えない星々との短い接触』（幻冬舎）も発表。会場では彼女自身による展示全作品の解説と、短編集からの一部抜粋をまとめたタブロイドを無料配布する予定だ。また、会期中は原田が竹中直人、山田洋次、桂南光など多彩なゲストを迎えるトークイベント「CONTACT.ALK：アート経由・日本と世界のつなぎ方」も開催される。
「美術館ではなくお寺で開催するのは、古来、京都の寺院が絵師や仏師を援助し、発表の場となってきた『美術館の原点』であると考えたから」という原田。国内外のさまざまなアートが集結する、開山から約1200年の歴史において初めての試みをお見逃しなく。
「CONTACT つなぐ・むすぶ日本と世界のアート展」
会期：2019年9月1日（日）〜8日（日）
会場：清水寺（京都市東山区清水1-294）
時間：7:00〜18:00（入場は17:00まで）
無休
入場料：¥1,800／小学生以下無料
※モーニングチケット（7:00～9:00入場）大人 ¥1,600、小学生以下無料／トークイベントとのセットチケット ¥5,000
※公式サイト、チケットぴあにて日時指定の前売券を販売中（当日券あり）
https://contact2019.com/
