JR東京駅構内に開業した「グランスタ東京」に、イデーの新業態「IDÉE TOKYO」がオープン。店内には世界中から選りすぐられたデザインの名作や、日常を上質にする服やアクセサリー、食の名品など、他ではなかなか目にすることのない厳選のアイテムが。改札を出ることなく気の利いた贈り物を急いで購入することもできる、嬉しいストアの誕生だ。
JR東京駅構内に開業した「グランスタ東京」に、イデーの新しいコンセプトのストア「IDÉE TOKYO」がオープン。他ではなかなか目にすることない厳選のデザインアイテムや、手土産にもふさわしい食の名品などが揃う。
このストアに並ぶのは、「世界の名品」「民藝・工藝」「日常上質」「ニュークリエーション」「オリジナル&限定アイテム」の5つのテーマのもと、キュレーターとして招いたプロダクトデザイナーで無印良品アドバイザリーボードにも名を連ねる深澤直人とともに厳選したものばかり。これまでのイデーでは扱われてこなかったようなアイテムも数多く揃う。
エンツォ・マーリやジョエ・コロンボ、アンジェロ・マンジャロッティといった巨匠デザイナーが手掛けた、家具や照明器具から食器まで、多岐にわたるデザインの名品が並ぶ一方、国内外の作り手と深澤がコラボレートした漆器や陶器、ガラス器なども。テーブルウェアに関しては現行の製品だけでなく、ヴィンテージのアイテムも扱われているので注目したい。
ひとつひとつ丁寧に心をこめて作られたジュエリーや、日本の先進的なブランドのファッションアイテムも充実。染色家の柚木沙弥郎のデザインした手ぬぐいや、折形デザイン研究所が手掛けたおみくじのような鈴など、「IDÉE TOKYO」のオリジナル製品も気が利いている。とらやと共同で開発した数量限定のオリジナル羊羹は、素材そのものの色合いを活かし、とらやで使用している既存の型を使ったモダンなデザインと、シンプルなパッケージが魅力。東京土産に悩んだ時の救世主ともなりそう。
このストアのコンセプトカラーはストイックでありながら豊かな広がりを持つ黒。グレーやホワイトといった、抑えたトーンの色がそれを補完している。これに合わせて、無印良品の定番アイテムをカラー別注した「MUJI Refine」シリーズを「IDÉE TOKYO」だけで展開。アルミペンケースやカードケース、ラウンドチェアなどが、これまでにない表情を見せているので、ぜひチェックしてほしい。
ストアの奥のギャラリーでは、オープニングイベントとして陶芸家・黒田泰蔵の個展「不完全な完全」を2020年9月1日(火)まで開催中。このギャラリーでは今後も毎月テーマを変え、「IDÉE TOKYO」が注目するアーティストやデザイナーの展覧会やプロジェクトの展示を行うというから楽しみだ。
これまで見たことのなかったデザインや、気づいていなかったいいものなどを、多くの人々が行き交う東京駅の構内という特別な場所で紹介するという、これまでになかったストアの誕生。誰かに会いに行く時、一人でほっと帰路につく時、訪れるたびに新しい出合いがありそうだ。
IDÉE TOKYO
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東日本東京駅構内 グランスタ東京地下1階
営業時間:月曜〜土曜 8:00〜22:00/日・連休最終日の祝日 8:00〜21:00
03-5224-8861
https://www.idee-online.com/shop/contents1/ideetokyo.aspx
text : Shiyo Yamashita