ロエベより、ブランド初となるホームセンスコレクションが登場。香りのセレクションは、クリエイティブディレクターのジョナサン・アンダーソンの子供時代の旅の思い出など、個人的な記憶を反映させたもの。植物ベースのキャンドル、ホームフレグランス(ルーム スプレー)、ラタン・スティックから構成されたコレクションは、パッケージの美しさにも注目が集まる。
ロエベより、植物ベースのキャンドル(3サイズ)、ホームフレグランス(ルーム スプレー)、ラタン・スティックから構成された、ブランド初となるホームセンスコレクションが登場。ロエベの一部店舗と公式オンラインストアで販売を開始した。
ロエベのクリエイティブディレクター、ジョナサン・アンダーソンは、ブランドに参画した時から嗅覚に訴える商品を作ろうと考えていたそう。ジョナサンは社内の調香師であるヌリア・クルエレスとともに、他にはない香りを作るべく植物のエッセンスを解釈。ハニーサックル(スイカズラ)、 ビートルート(ビーツ)、ジュニパーベリー(西洋ネズの実)、トマトリーフ、コリアンダー、リコリス(甘草)、ラシャス・ペア、オレガノ、サイプレスボール、そしてアイビーの香りでイメージを具現化していった。
くつろぎを感じさせることを目指したという香りのセレクションには、ジョナサンの個人的な体験や、子供時代に彼が経験した旅の記憶が反映されている。「一部はヴィクトリア朝の植物園、また一部には薬局といったように、科学的な要素と感傷的な要素がミックスされている」とジョナサンは言う。また、パッケージのインスピレーション源は、19世紀のイギリス人植物学者で写真家のアンナ・アトキンスによる藻類の青写真、スペイン人冒険家によるエキゾチックな南米の花のイラスト、写真製版法印刷の先駆者として明治時代に活躍した日本人の写真家、小川一眞など。パッケージの写真はフランス出身の写真家、エルワン・フロティンが手掛けている。
ロエベが継続的に取り組んでいる陶芸との繋がりから生まれた、キャンドルが入った畝入りのテラコッタ製ポットは、ジョナサンが数年前にオークションで手に入れた紀元前5世紀のギリシャの酒器を参考にしたもの。彼はそのデザインのなかに「疑いようのないモダニティと機能性を見出した」のだという。ポットにはロエベのロゴと「Made in Spain」の文字の刻印が。
「これらのキャンドルには、親密さと居心地の良さがあると同時に、自然界への賛美も感じられます。私はこれらのキャンドルにタイムリーで時代を超越したものを見出しています」とジョナサン。家で過ごす時間をより充実させる香り、ぜひインテリアに取り入れてみたい。
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text : Shiyo Yamashita