LVMHジャパンは2021年4月より、女性の再就職とキャリアアップをサポートする「ME LVMH JAPAN クライアント・アドバイザー・プログラム」をスタート。主に結婚・出産・育児・介護などの理由で離職せざるを得なかった女性および性自認が女性の人を対象に、ファッションやコスメティックスの販売に関する学習機会とトレーニングを提供する。
LVMHジャパンが、女性の再就職とキャリアアップをサポートするプログラムを始動。国際ファッション専門職大学および専門学校 モード学園とのパートナーシップにより、主に結婚・出産・育児・介護などの理由で離職せざるを得なかった女性および性自認が女性の人を対象に、その再就職をサポートするため、ファッション・コスメティックス・ウォッチ&ジュエリーの販売における専門的な知識と経験を得るための学習機会とトレーニングを提供する。
4月15日にスタートした第1回目の「ME LVMH JAPAN クライアント・アドバイザー・プログラム」には、ファッション業界での経験者に限らず、さまざまなバックグラウンドを持つ12名が参加。知識や理論の学習と実務でのトレーニングと両面から、受講生のスキルアップをサポートする。参加者は1年間にわたり、ファッションと美容の基礎知識を学ぶ座学授業や、接客やメイク、スタイリングの実習授業、国内外のビジネスリーダーによる講義などの特別カリキュラムを受講。これと同時に、LVMH傘下ブランドまたは部門のスペシャリストをメンターとして、店舗でのトレーニング(インターンシップ)を実施、クライアント・アドバイザーとしての実務経験を積むことになる。
受講生は特別カリキュラムの授業料が免除されるほか、職場実習期間には生活支援の手当が支給される。1年間の授業およびトレーニングを修了すると卒業証書が授与され、LVMH傘下ブランドで、クライアント・アドバイザーとしての就職チャンスを得ることができるという。なお、2021年のプログラムには、ブルガリ、セリーヌ、クリスチャン・ディオール・クチュール、フェンディ、ルイ・ヴィトンなど全12ブランドが参加している。
LVMHジャパンのステファン・ヴォワイエ人事担当シニアバイスプレジデントは、「日本では、働く女性の約3分の2が結婚や出産を機に離職しており、また経済危機やリストラの影響を最初に受けるのも女性です。多くの女性たちが復職を望まれていますが、フルタイムの仕事に戻ることは容易ではありません。LVMHにとって、『ME LVMH JAPAN クライアント・アドバイザー・プログラム』の設立を通じて日本の女性の復職を支援することは、重要な使命だと考えています」とコメント。
パーソナルライフバランスを踏まえた上で女性のプロフェッショナルキャリアを実現することに情熱を注ぐLVMHが女性の復職を支援することは、非常に重要であると同時に画期的。女性の活動を支援することで、より良い未来につなげる試み、どんどん広がっていってほしい!
LVMHジャパン
https://www.lvmh.co.jp/
text : Shiyo Yamashita