東京・表参道のGYRE GALLERYでは、パリを拠点に活躍するグラフィックデザイン・スタジオ、ドヴァランスの展覧会「ドヴァランス_デザインのコモンセンス」を2021年12月10日(金)〜2022年2月13日(日) に開催する。社会学的なアプローチによってデザインというクリエイションの本源的なテーマを掘り下げる、刺激に満ちた展覧会となりそうだ。
東京・表参道のGYRE GALLERYでは、パリを拠点に活躍するグラフィックデザイン・スタジオ、ドヴァランスの多角的で多様な活動を紹介する展覧会「ドヴァランス_デザインのコモンセンス」を2021年12月10日(金)より開催する。
ドヴァランスはアレクサンドル・ディモスとジスラン・トリブレによって2001年にパリで創設。現代アート、 建築、演劇、芸術文化関連の出版物を中心としたグラフィックデザインを手がけて、世界的に高い評価を得てきた。彼らはこれまでにヴェネツィア・ビエンナーレ、カルティエ美術財団、ポンピドゥー・センター、ラ・コミューン劇場、 インテリア・デザイン国際見本市の「メゾン・エ・オブジェ・パリ」、ハーバード大学などと協働。また、ピエール・ユイグ、ラファエル・ザルカ、サーダン・アフィフといったフランスを代表する現代アーティストから依頼されたプロジェクトも展開してきた。
ドヴァランスのグラフィックデザインは、タイポグラフィにおける独自の視覚システムを設計、受け手が能動的にデザインを読み込めるように意図したもの。また、デザインの仕事と並行して出版社「B42」も運営、視覚文化全般に関わる書籍を出版。視覚文化や社会におけるデザイナーの役割について考察するツールを提供することにも力を入れている。
トマス=ペインの著作に由来するタイトルを冠した本展では、ドヴァランスの過去から現在までのプロジェクトを紹介。複雑化・多様化する今の時代精神を表象するデザインとは何なのか。社会学的なアプローチによってデザインというクリエイションの本源的なテーマを掘り下げる、刺激に満ちた展覧会となりそうだ。
「ドヴァランス_デザインのコモンセンス」
会期:2021年12月10日(金)〜2022年2月13日(日)
会場:GYRE GALLERY 東京都渋谷区神宮前 5-10-1 GYRE3F
時間:11:00~20:00/2022年1月2日(日)は13:00〜20:00
休館日:2021年12月31日(土)、2022年1月1日(日・祝)
03-3498-6990
http://gyre-omotesando.com/
text : Shiyo Yamashita