視点が変わる、妄想とアイデアが広がる。「ヨシタケシンスケ展かもしれない」、世田谷文学館で開催中

世田谷文学館では現在、2022年7月3日(日)までの会期で、絵本作家・ヨシタケシンスケにとって初の大規模展覧会「ヨシタケシンスケ展かもしれない」を開催中。アイデアスケッチや立体作品など400点以上を展示しているほか、体験展示などの仕掛けも。子どもも大人も惹きつけるヨシタケワールドを体感して。

世田谷文学館では現在、2022年7月3日(日)までの会期で、絵本作家・ヨシタケシンスケにとって初の大規模展覧会「ヨシタケシンスケ展かもしれない」を開催中。作家の「頭のなか」を覗く、特別な体験が楽しめる。

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展覧会のメインビジュアル。 ©Shinsuke Yoshitake

ヨシタケはイラストレーター、造形作家として活躍した後、2013年に『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)で絵本作家としてデビュー。視点を変えればひとつのりんごでもどこまでも楽しく想像力を膨らませられることを示したこの本は、第6回MOE絵本屋さん大賞第1位、第61回産経児童出版文化賞・美術賞を受賞している。その後の作品も、頭のなかに広がる果てしない妄想やアイデア、クスッと笑える人のクセやしぐさ、世界の真理をつくようなものの見方を示している。子どもから大人まで、幅広い人々の心を惹きつけてやまない。

『りんごかもしれない』原画(部分)©ShinsukeYoshitake
『りんごかもしれない』原画 ©Shinsuke Yoshitake

ヨシタケは絵本作家としてのデビュー以前より、常に持ち歩いている手帳に発想の源となるスケッチを描きためてきた。本展では、約13×8cmの小さな紙に描かれた、1万枚を超える膨大なスケッチから約2,000枚を複製して一挙公開。また、『りんごかもしれない』をはじめ、『つまんない つまんない』(白泉社)、『なつみはなんにでもなれる』(PHP研究所)など、約20作の人気絵本から原画や構想段階のアイデアスケッチを多数紹介している。

愛用の手帳(『あんなにあんなに』スケッチ)撮影:野澤亘伸
愛用の手帳(『あんなに あんなに』スケッチ) 撮影:野澤亘伸

ヨシタケのアイデアから生まれた体験展示や、学生時代の立体作品やアトリエに保管されていた貴重な私物コレクションの展示も。作家のインスピレーションの源に触れることができて楽しい。 

撮影:野澤亘伸
絵本の世界を体感できる展示も。撮影:黒澤義教

世田谷文学館1階の文学サロンには、フォトスポットやぬり絵が楽しめるコーナーも。展覧会グッズも充実しているので、こちらもお楽しみに。ヨシタケの「かもしれない」世界にどっぷり浸れる展覧会。会場を出た頃には、ものの見方が少し変わっていることに気づくかも!


ヨシタケシンスケ展かもしれない
日時:〜2022年7月3日(日) ※日時指定制
会場:世田谷文学館 2階展示室(東京都世田谷区南烏山1-10-10)
時間:10:00~18:00 ※展覧会入場、ミュージアムショップの営業は〜17:30
休館日:毎週月曜
料金:一般 ¥1,000/65歳以上・大学・高校生 ¥600/小・中学生 ¥300/ 障害者手帳持参の場合 ¥500(ただし大学生以下は無料)
https://www.setabun.or.jp/


text : Shiyo Yamashita



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展覧会のメインビジュアル。 ©Shinsuke Yoshitake
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「ヨシタケシンスケ展かもしれない」のイメージ ©Shinsuke Yoshitake
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『りんごかもしれない』原画 ©Shinsuke Yoshitake
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『もう ぬげない』原画 ©Shinsuke Yoshitake
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『つまんない つまんない』原画 ©Shinsuke Yoshitake
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『おしっこちょっぴりもれたろう』原画 ©Shinsuke Yoshitake
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『ころべばいいのに』原画 ©Shinsuke Yoshitake
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『なつみはなんにでもなれる』アイデアスケッチ
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愛用の手帳(『あんなに あんなに』スケッチ) 撮影:野澤亘伸
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愛用の手帳(『あんなに あんなに』スケッチ) 撮影:野澤亘伸
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カブリモノシリーズ《ACcess100》 撮影:三橋純
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《ぶくぶく観音》 撮影:加藤新作
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『りんごかもしれない』ブロンズ新社 2013年
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『なつみはなんにでもなれる』PHP研究所 2016年
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『つまんない つまんない』白泉社 2017年
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『あんなに あんなに』ポプラ社2021年
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撮影:黒澤義教
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撮影:黒澤義教
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撮影:黒澤義教
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撮影:黒澤義教
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撮影:黒澤義教
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©ShinsukeYoshitake 撮影:黒澤義教
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撮影:黒澤義教
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絵本の世界を体感できる展示も。撮影:黒澤義教
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撮影:黒澤義教
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