光溢れる最新作と歴史的建造物のコラボを堪能!「蜷川実花『瞬く光の庭』」展、東京都庭園美術館で開催中

東京都庭園美術館では、2022年9月4日(日)までの会期で「蜷川実花『瞬く光の庭』」展を開催中。東京都庭園美術館の本館(旧朝香宮邸)と新館を、蜷川が2021〜22年にコロナ禍の日本国内各地で撮影した、最新の植物の写真と映像で彩る展覧会。館内のレストランとカフェでは本展に合わせた特別メニューも楽しめる。

東京都庭園美術館では、2022年9月4日(日)までの会期で「蜷川実花『瞬く光の庭』」展を開催中。コロナ禍の日本国内各地で2021〜22年に撮影された最新の植物の写真と映像で、アール・デコ様式の名建築を生かした本館(旧朝香宮邸)とモダンな新館を彩る、独自の展覧会だ。

©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

現代日本を代表する写真家・映画監督として知られる蜷川は、常にいのちの輝きと儚さに視線を向けてきた。本展に先立ち2018年より国内10か所を巡回した「蜷川実花展-虚構と現実の間に-」は蜷川のキャリアを総覧する密度の濃いもので、集大成となる上野の森美術館での展示では​​、2021年春に撮影された桜と藤の写真から成る空間「光の庭」も好評を博した。

©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

本展では、そんな彼女の最新作の数々をアール・デコ様式で装飾された建物に重ねることで、様々な時間の交差する場を出現させるという、またとない試みが行われている。展示作品の中には、庭園美術館の庭園で撮り下ろしたものも。展覧会を観終わった後に庭園を散策すれば、新たな発見がありそうだ。

©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

蜷川が今強く惹かれているという光に溢れた色=光彩色(こうさいしょく)の世界や、夢かと見まがうかのような現実の一瞬を映し出す写真、そして作品世界に没入できるダイナミックなインスタレーション作品を通じて、彼女の新境地が示された展覧会。国の重要文化財に指定されている庭園美術館の特別な空間で、さらなる飛躍を予感させる蜷川実花の世界観が堪能できる。

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©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

なお、美術館内にあるレストラン「Du Parc」とカフェ「café TEIEN」では、本展にちなんだランチやデザートも。また、関連グッズも出色の出来なので、ぜひチェックしてほしい。



蜷川実花「瞬く光の庭」
会期:〜2022年9月4日(日)
会場:東京都庭園美術館 本館+新館(東京都港区白金台5-21-9)
開館時間:10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜 ※ただし7月18日(月・祝)は開館、7月19日(火)は休館
入場料:一般 ¥1,400、大学生(専修・各種専門学校含む) ¥1,120、中学生・高校生・65歳以上 ¥700 ※オンラインによる日時指定制
050-5541-8600(ハローダイヤル)
www.mikaninagawa-flickeringlight.com


text : Shiyo Yamashita

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「富山県美術館開館 5周年記念 蜷川実花展」( 2022)会場風景
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