鮮やかな色彩と形のリズムが新鮮な身体感覚を呼び覚ます。「今井俊介 スカートと風景」、東京オペラシティ アートギャラリーで開催

東京オペラシティ アートギャラリーでは、2023年4月15日(土)〜6月18日(日)、鮮やかなストライプが印象的な絵画シリーズを手がける今井俊介の個展「今井俊介 スカートと風景」を開催する。初期作品から最新作まで、絵画を中心に立体や映像、インスタレーションと、カラフルで多彩な作品世界を紹介する。

東京オペラシティ アートギャラリーでは、2023年4月15日(土)〜6月18日(日)、鮮やかなストライプが印象的な絵画シリーズを手がける今井俊介の個展を開催する。本展は2022年に丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で開催された、今井にとって美術館における初めての個展の巡回展となる。

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丸亀市猪熊弦一郎現代美術館展示風景 photo:岡野圭

今井俊介は1978年福井県生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コースを修了、具象と抽象、平面と立体、アートとデザインといった境界を行き来しつつ表現の探究を続けてきた。

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《untitled》2017年 アクリル・カンヴァス 東京都現代美術館蔵

彼の特徴は独自のポップな色彩感覚。鮮やかなストライプが印象的な絵画シリーズは、ある時ふと目にした知人の揺れるスカートの模様や、量販店に積み上げられたファストファッションの色彩に強く心を打たれた体験が原点となっているのだという。

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丸亀市猪熊弦一郎現代美術館展示風景 photo:岡野圭

ストライプや水玉といった単純な色と形の組み合わせによる模様をランダムに配置し、さらにそれらが歪んだり波打ったりすることで生まれる形態をキャンバスに描きだすという制作方法は、色や形、平面性への考察に基づいたもの。今井はその作品の中で、絵画の根本的な意味やその可能性を追求し続けている。

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丸亀市猪熊弦一郎現代美術館展示風景 photo:岡野圭

本展ではストライプの絵画に至る過程ともいえる作品群を新たに加え、初期作品から最新作までを展示。東京オペラシティ アートギャラリーの空間に合わせた、布を使った大規模なインスタレーションも登場する。絵画を中心に、立体作品やインスタレーション、ファッションブランドとのコラボレーションによる衣服、舞台映像作家の山田晋平との共作による映像作品など、多彩な作品が並ぶので見逃せない。

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《untitled》2017年 アクリル・カンヴァス 作家蔵

さらに、ミュージアムショップ・Gallery 5では、本展に合わせてオリジナルグッズを展開。デザインは本展のポスターやフライヤーをデザインした長嶋りかこ(village®)が担当している。今井の作品がプリントされた反物から切り出して製作するトートバッグやポーチ、ハンカチ、エプロンなどのグッズも要チェックだ。


「今井俊介 スカートと風景」
会期:2023年4月15日(土)〜6月18日(日)
会場:東京オペラシティ アートギャラリー(東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー3F)
開館時間:11:00〜19:00(入場は18:30まで)
休館日:月曜(5月1日は開館)
入場料:一般 ¥1,400、大・高生 ¥800、中学生以下無料 ※同時開催「収蔵品展 076 寺田コレクション ハイライト(前期)」「project N 90 山口由葉」の入場料を含む
問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
https://www.operacity.jp/ag/

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