2006〜2007年に金沢21世紀美術館で開催された奈良美智展「Moonlight Serenade ― 月夜曲」で生まれた《Dog-o-rama》や《Lonely Moon/Voyage of the Moon》といった作品を紹介する展覧会が、現在金沢21世紀美術館で開催されている。収蔵後初めてのお披露目となるドローイング群の展示も!
「Moonlight Serenade ― 月夜曲」は金沢21世紀美術館の「開かれた」機能を前提に構想されたもの。《Dog-o-rama》は、奈良の重要なモチーフである「犬」によってくりひろげられるプロジェクト型作品で、犬の着ぐるみをまとった子どもたちが美術館の中を巡ることにより、作品世界が拡がっていく「Pup Patrol」と、人々から持ち寄られた古着等の布類を詰め、全長7メートルの巨大なぬいぐるみ「Pup King」を完成させる「Pup Up the Dog」の2つのプロジェクトで構成される。
また、会場には皿絵の作品《Lonely Moon/Voyage of the Moon》や、同館に収蔵後初めての公開となるドローイング作品《奈良美智展「Moonlight Serenade-月夜曲」のためのドローイング一式(22点)》を展示。新たな鑑賞体験が楽しめる参加型の展示、会期は2023年9月18日(月・祝)までと長いので、金沢を訪れたらぜひ立ち寄ってほしい。
なお、展示室7〜12、14では同じ会期で現在注目の作家、アレックス・ダ・コルテによるアジアの美術館では初めての個展「Alex Da Corte Fresh Hell アレックス・ダ・コルテ 新鮮な地獄」を開催中。こちらもお見逃しなく!