サンローランとパートナーシップを結ぶ「メゾン・ゲンズブール」がパリ7区にオープンした。セルジュ・ゲンズブールが22年間暮らした邸宅と、ミュージアムとブック&ギフトショップ、カフェピアノバー「Le Gainsbarre」から成る建物の2ヵ所で構成されており、両方を巡ることでゲンズブールの世界に浸ることができる。
サンローランとパートナーシップを結ぶ「メゾン・ゲンズブール」がパリ7区にオープン。2つの建物で、稀代のスタイル・アイコン、セルジュ・ゲンズブールの世界を体感することができる。
「メゾン・ゲンズブール」の1つ目の施設はゲンズブール通り5番地に位置する、ゲンズブールが22年間暮らした邸宅。その向かいの14番地には、ゲンズブールの生涯とキャリアをたどるミュージアムと、ブック&ギフトショップ、そしてカフェピアノバー「Le Gainsbarre」がある。
ミュージアムでは50分のマルチメディア体験と、ミュージアムが所蔵する、約450点の代表的な未公開作品やオブジェを中心とした、時系列順の展示を楽しむことができる。テーマ別の企画展も随時開催されるので注目だ。
展示品の中には、ゲンズブールのテニス・ストライプ生地を用いた一つボタンの女性用ジャケットなども。このアイコニックなジャケットは、アンソニー・ヴァカレロのクリエイティブ・ディレクションのもと、サンローランによってリデザインされ、併設のギフトショップと、サンローラン リヴ・ドロワ ストアにて販売されている。
「Le Gainsbarre」は、ゲンスブールがキャバレーでピアニストとして働いていた、音楽キャリアの初期をイメージしたもの。内装はヴェルヌイユ通り5番地の邸宅で作り上げた雰囲気を再現したもので、睡蓮柄のカーペットや白いドア枠、英国風の弓窓、黒漆塗りのマシュラビヤ屏風などが空間を飾っている。昼はホテルのルームサービスやイギリスのティールームに着想を得た、シンプルなメニューを展開。夜は落ち着いたピアノバーに変身する。
一方、邸宅には1981年にゲンズブールが画家のステファン・ド・イェーガに制作を依頼した自身の肖像画も展示されている。イェーガはポラロイドカメラで撮影したインスタント写真を使い、大判の絵画的なコンポジションを制作したヴィジュアルアーティストの一人。残念ながらこちらの邸宅の見学に関しては、年内は予約で一杯だそうだ。
このパートナーシップにちなんで、パリのサンローラン リヴ・ドロワ ストアのウィンドウには現在、ゲンズブールの邸宅のファサードが描かれている。また、ゲンズブールのヴィンテージレコードと書籍の限定セレクションが、サンローラン リヴ・ドロワ ストアとYSL.COMで展開されているので、ぜひチェックを。なお、ミュージアムの入場に関しても、「メゾン・ゲンズブール」のホームページでの日時指定予約が必要。パリに行く予定の人は早めの予約がお勧めだ。
サンローラン クライアントサービス
電話番号:0120-95-2746
https://www.ysl.com/ja-jp