屏風のコンセプトを発展させた新作が登場。プラダ財団の企画による田名網 敬一展、プラダ 青山店にて開催中

プラダ 青山店では、2024年1月29日(月)までの会期で、プラダ財団の企画による展覧会「PARAVENTI: KEIICHI TANAAMI - パラヴェンティ:田名網 敬一」を開催中。日本を代表するポップアーティストの一人である田名網がプラダ 青山店の会場のために特別に制作した新たな環境アート作品の展示などが行われている。

プラダ 青山店では現在、プラダ財団の企画による展覧会「PARAVENTI: KEIICHI TANAAMI - パラヴェンティ:田名網 敬一」を開催中だ。

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本展は上海のPrada Rong Zhaiでの展覧会と同時開催。両展覧会は、特にスクリーン(屏風)とスクリーンを重ねたり、その中に組み込んだりすることで、デジタル体験が浸透している現在において、屏風がどのような影響を受けているかに焦点を当てるものとなる。

1936に東京で生まれた田名網敬一は、1960年代より日本を代表するポップアーティストの一人として活躍。彼の作品には屏風のように展開するビデオインスタレーションや、屏風のコラージュ、ビデオマッピングを使用した本型の彫刻などが含まれており、「畳み込む」という概念を強調するとともに、紙芝居の伝統をも思い起こさせる。

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さまざまな表現方法を横断する田名網の活動。本展では現代および未来における屏風という概念のずれを掘り下げ、隠されているものと明らかにされているもの、畳み込まれているものと解き放たれているものとの対比に光を当てるものとなっている。

本展では、ミラノでの展覧会のために考案し、屏風のコンセプトを発展させた、新たな環境アート作品をプラダ 青山店の会場のために特別に制作。歌舞伎の小道具として設置された屏風、紙芝居の小道具としての屏風に言及しながら、屏風の物語をその担った役割の面から探求している。

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式部輝忠「梅竹叭々鳥図屏風」(六曲一隻)の展示も。

また、本展には室町時代後期に活躍した日本人水墨画家、式部輝忠の「梅竹叭々鳥図屏風」(六曲一隻)も展示されている。伝統的な風景画を巧みに凌駕し、動きと趣きを伝えるためにパネル構造を取り入れたこの作品と、田名網のカラフルかつ複雑なスタイルとの対比も見どころのひとつだ。

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坂口健太郎によるオーディオガイドはプラダ LINE 公式アカウントの友だち追加でダウンロード可/ガイドの一部はプラダ LINE 公式アカウントで試聴可能。

会期中、会場ではプラダのアンバサダーを務める坂口健太郎によるオーディオガイドにアクセスできる二次元コードが配布される。アーティスト自身による解説と併せて、坂口のオーディオガイドも楽しんで。


「PARAVENTI: KEIICHI TANAAMI - パラヴェンティ:田名網 敬一」
会期:~2024年1月29日(月)
会場:プラダ 青山店 5F(東京都港区南青山5-2-6)
時間:11:00〜20:00
電話番号:0120-45-1913
入場無料
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