三宅一生の62年にわたる全仕事を網羅！『ISSEY MIYAKE 三宅一生』の増補改訂版がTASCHENより登場

2016年にTASCHENより発表された『ISSEY MIYAKE 三宅一生』の増補改訂版が、同社より刊行される。本書は三宅一生の片腕、北村みどりの発案・構想のもと、1960年から2022年に至る三宅の全仕事をまとめた集大成。小池一子のエッセイとともに三宅の主要な仕事を年代順に紹介した、ファン必携の一冊だ。

2016年にTASCHENより発表された『ISSEY MIYAKE 三宅一生』の増補改訂版が登場。衣服デザインにとどまらず、世界を舞台に多彩な活動を展開した三宅一生の仕事を年代順に紹介した、究極の一冊となっている。

三宅一生の62年にわたる全仕事を網羅！の画像_1 — 年代を追って三宅一生の仕事を詳細に紹介。右の写真は1970年コレクションで発表された「Constructible Clothes」。Photo: Kishin Shinoyama

本書は三宅一生の片腕としてそのクリエーションを支えてきた北村みどりの発案・構想のもと、1960年から2022年に至る三宅の全仕事をまとめた、集大成としての一冊。エッセイは三宅が大学生だった1962年に出会い、長きにわたってそのクリエーションを近い距離から見てきたクリエイティブディレクターの小池一子が手がけている。

三宅一生の62年にわたる全仕事を網羅！の画像_2 — 「Hocho Cut」ISSEY MIYAKE Spring-Summer 1976 Collection　Photo：Tatsuo Masubuchi

三宅一生の62年にわたる全仕事を網羅！の画像_3 — 右の写真は1980年秋冬コレクションより「Plastic Body」。Photo：Daniel Jouanneau

今回の増補改訂版の刊行にあたり、表紙はアーヴィング・ペンの撮影した《リズム・プリーツ》（1990年春夏コレクション）に一新。三宅がデザイン事務所を設立する以前のキャリアのごく初期から60年以上の多彩な仕事を、前出のペンや高木由利子らによる豊富な写真とともに振り返る内容となっている。

三宅一生の62年にわたる全仕事を網羅！の画像_4 — From ISSEY MIYAKE Autumn-Winter 1986 Collection　Photo：Yuriko Takagi

三宅一生の62年にわたる全仕事を網羅！の画像_5 — Unveiling of PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE during the finale of the Spring- Summer 1994 Paris Collection　Photo：Philippe Brazil

三宅一生の62年にわたる全仕事を網羅！の画像_6 — 1994年春夏コレクションでデビュー、一世を風靡したPLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE。

「一枚の布」という思想のもと、伝統技術、最新のテクノロジー、日常の機能性を融合し、豊かな詩情と実用性を兼ね備えた衣服を発表し続けた三宅。本書では展覧会企画や出版、21_21 DESIGN SIGHT創設などを含む、衣服デザイン以外の多彩な仕事も紹介している。「型にはまることなく、前進すること」を何より目指したいとして、生涯、革新的な衣服づくりに取り組んだ三宅は、まさに衣服そのものを刷新した存在。本書は時代の先を見つめた彼の視点に触れる、究極の一冊だ。

三宅一生の62年にわたる全仕事を網羅！の画像_7 — 「A-POC Queen」ISSEY MIYAKE Spring-Summer 1999 Collection　Animation：Pascal Roulin

三宅一生の62年にわたる全仕事を網羅！の画像_8 — 「Work」IKKO TANAKA ISSEY MIYAKE No. 3 2017　Photo：Francis Giacobetti

三宅一生の62年にわたる全仕事を網羅！の画像_9 — 2020年には横尾忠則との新プロジェクト「TADANORI YOKOO ISSEY MIYAKE」もスタート。右ページはDAIKANYAMA T-SITE GARDEN GALLERYで行われた特別展の様子。

なお、本書の刊行を記念して、2024年4月22日（月）〜5月6日（月・振休）にはISSEY MIYAKE GINZA / 442にて特別ウィンドー・ディスプレイが催されるほか、4月22日（月）〜4月29日（月・祝）には21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3にて、書籍の紹介とともに表紙になっている《リズム・プリーツ》の衣服展示が行われる予定。ぜひ足を運んでみてほしい。