プラダは東京・表参道のプラダ 青山店にて、2024年5月9日(木)よりプラダ財団の企画によるミランダ・ジュライの個展「MIRANDA JULY: F.A.M.I.L.Y.」を開催する。本展はミラノのプラダ財団Osservatorioで2024年10月14日(月・祝)まで開催される、ジュライにとっての美術館での初個展「Miranda July: New Society」との同時開催となる。
ミランダ・ジュライは映画監督や作家としても幅広く活躍するアメリカのアーティスト。自身が主演も務めた『ザ・フューチャー』や『君とボクの虹色の世界』、エヴァン・レイチェル・ウッドが主演した『さよなら、私のロンリー』などの映画作品や、『あなたを選んでくれるもの』『いちばんここに似合う人』、『最初の悪い男』(すべて新潮社刊)などの小説は日本でも人気が高い。アート作品にはハレル・フレッチャーとの共作によるウェブサイト《Learning to Love You More》や、2009年のヴェネチア・ビエンナーレのために制作されたスカルプチャー・ガーデン《Eleven Heavy Things》、ミュウミュウと共同制作したメッセージアプリ《Somebody》、高級百貨店内の異宗教リサイクルショップ(Artangel提供)などがあり、いずれも高い評価を得ている。
本展では、インスタグラムを通じた7人の見知らぬ相手との1年にわたるコラボレーションを元にしたマルチチャンネルビデオインスタレーション《F.A.M.I.L.Y. (Falling Apart Meanwhile I Love You)》を展示。本作品は、ジュライと参加者がまったく新しい身体言語を通じて親密さと境界線を模索する、シュールなパフォーマンスシリーズ。参加者がジュライからの一連のプロンプトに対するリアクション動画を送信し、それをジュライがSNSコンテンツ向けに開発された無料編集アプリの切り取りツールを使って自分のスタジオに取り込むことで完成したという。