今年のゲストカントリーはドイツ! 多彩な展示やイベントがひしめく「第14回TOKYO ART BOOK FAIR」開催

国内外から出版社やギャラリー、アーティストが一堂に会する「第14回TOKYO ART BOOK FAIR」が、2024年11月28日〜12月1日(日)、東京都現代美術館にて開催される。今年の「ゲストカントリー」はドイツ。「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」展に先駆けた「坂本図書分室」による展示なども予定されている。

国内外から約300組の出版社、ギャラリー、アーティストが一堂に集まり、アートブックやZINEの魅力を来場者に向けて直接伝えるイベント「第14回TOKYO ART BOOK FAIR」が、2024年11月28日〜12月1日(日)、東京都現代美術館で開催される。

国内外から出版社やギャラリー、アーティストが一堂に会する「第14回TOKYO ART BOOK FAIR」が、2024年11月28日〜12月1日(日)、東京都現代美術館にて開催される。今年の「ゲストカントリー」はドイツ。「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」展に先駆けた「坂本図書分室」による展示なども予定されている。

国内外から約300組の出版社、ギャラリー、アーティストが一堂に集まり、アートブックやZINEの魅力を来場者に向けて直接伝えるイベント「第14回TOKYO ART BOOK FAIR」が、2024年11月28日〜12月1日(日)、東京都現代美術館で開催される。

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ステファン・マルクスはアーティストブックやZINEの展示「Die Hefte」を行う予定。

TOKYO ART BOOK FAIR(以下TABF)では2015年より、ひとつの国や地域に焦点を当て出版文化を紹介する「ゲストカントリー」という企画を行ってきた。8回目となる今回はドイツをフィーチャー。多様性に富んだドイツのアート出版について、複数の展示を通して紹介する。ベルリンを拠点とするアーティスト、ステファン・マルクスは「Die Hefte」と題し、2003年から現在までに手がけた約90冊のアーティストブックやZINEを時系列で展示。本展に合わせてマルクスの刊行物の表紙をすべて収録した『Die Hefte ステファン・マルクス アーティストブック大全』がTABFより刊行されるのにも注目だ。

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「ステファン・マルクス トートバッグ」(ホワイト/グリーン)各 ¥2,750

会場とではマルクスが「ゲストカントリー」内プロジェクトの一つとして手がけたトートバッグなどの販売も。アートブックを読むカエルのモチーフは、彼が2023年のTABFに参加した際、会場周辺で蛙のイラストをよく見かけたという東京・清澄白河の街の印象と、清澄庭園にある松尾芭蕉の句碑「古池や蛙飛びこむ水の音」に着想を得たものだそう。

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 「MISS READ, posters & from 2009-2024」のポスター。

 「MISS READ, posters & from 2009-2024」では、世界最大規模のアートブックフェア「MISS READ: The Berlin Art Book Fair & Festival」で制作してきたポスターなどを紹介する。こちらもTABFに合わせて『Publishing Manifestos』の一部を日本語に翻訳した『Publishing Publishing Manifestos』を刊行予定だ。

 

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ケルンにあるBuchhandlung Walther Königの内観。

アート、建築、映画、ファッション、写真関連の本を扱う書店、Buchhandlung Walther Königを営んでいたヴァルター・ケーニッヒが弟のカスパーととともに1968年に設立した出版社、Der Verlag der Buchhandlung Walther Königのアーカイヴ展「Verlag der Buchhandlung Walther und Franz König Archive」や、1969年の創業以来、ヴィジュアルブックの企画、編集、デザイン、印刷、出版までをすべて自社で賄う出版社、シュタイデルの手がけたビジュアルブック約1,100タイトルを全て集めた「Steidl Book Culture, 2006-2023」なども。また、前出のマルクスや、「MISS READ」を主宰するアーティストのミハリス・ピヒラー、キュレーターの中島点子、クリエイティブエージェンシーのStudio Yukiko、書店「do you read me?!」がセレクトしたアートブックやZINEが並ぶ「Doitsu Art Buchmarkt」も見逃せない。

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坂本龍一の所蔵していた本を読むことができる図書空間の分室として開催される「坂本図書分室」では、坂本図書に所蔵している書籍と同タイトルの古書やオリジナルグッズの販売も。

さらに、会場の東京都現代美術館で2024年12月21日(土)より開催される展覧会「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」に先駆けて開催される「坂本図書分室」や、New Balance、花椿、BEAMS CULTUART、THREEによるスペシャルブースも登場。トークショーやワークショップ、サイン会、ライブパフォーマンス、地域連動企画「ネイバーズ」など多様なプログラムが展開されるのも楽しみだ。

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購入した本を片手にのんびり過ごしたい「OUTDOOR LOUNGE」。

会場の外には小田桐奨と中嶋哲矢によるユニット、L PACK.がキュレーションする「OUTDOOR LOUNGE」が。コーヒー、カレー、ワイン、ビール、サンドイッチ、お菓子、弁当、アイスなどを楽しみつつ気持ちのいい空間で休憩できる屋外ラウンジでは、今年から蚤の市のような物販もスタートするというから嬉しい限り。また、会期中は近隣のTOKYOBIKE TOKYOにて来場者向けの自転車のフリーレンタルサービスも行われる予定。TABFの会場で東京都現代美術館周辺の書店やギャラリー、レストランなどを紹介する「ネイバーズマップ」を手に入れて自転車を借り、清澄白河周辺を回ってみるのもよさそう。とにかく盛りだくさんの内容だから、早めの会場入りをお勧めしたい!

「TOKYO ART BOOK FAIR 2024」
会期:2024年11月28日(木)〜12月1日(日)
会場:東京都現代美術館 企画展示室B2F、エントランスホールほか(東京都江東区三好4-1-1)
時間:木曜 12:00〜19:00、金曜〜日曜 11:00〜18:00 ※全日とも最終入場時間は閉場時間の30分前
入場料:一般 ¥1,000(オンライン事前予約制) ※チケットの発行手数料に別途¥165が必要/当日券(¥1,200)は若干数用意
https://tokyoartbookfair.com/

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